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中国日本車販売好調、SUV人気と小型車減税が追い風。年間400万台超確実

エコノミックニュース 9月20日(火)7時16分配信

 中国汽車工業協会が8月の自動車生産・販売台数を発表した。8月は単月で生産・販売共に前年同月比で大幅プラス、1~8月の累計生産・販売でも10%を超えるプラスとなった。8月の自動車販売は、前月比11.8%増、前年同月比24.2%増の207.1万台。1~8月の累計で新車販売は、前年同期比11.4%増の1675.5万台となった。このまま好調な販売で推移すると、日本製自動車が中国で初めて400万台超が確実となる。

 日系メーカーが発表した8月の中国新車販売は、ホンダが前月に続き日産、トヨタを抑えて日系首位を獲得となった。SUV人気と小型車減税が追い風となり、各社ともプラスを維持している。

 日産は、8月の中国新車販売が前年同月比16.6%増の10万3800台になったと発表した。伸び率は7月の8.9%から2ケタ増に拡大し、6カ月連続で前年実績を上回った。引き続き小型車減税の対象となる主力セダン「シルフィ(Sylphy/軒逸)」が販売を牽引した。SUV「キャシュカイ(Qashqai,/逍客)」も好調だった。1~8月の累計販売は前年同期比5.9%増の80万5500台。カルロス・ゴーン社長は「中国は世界最大の市場で日産にとっても重要な市場と位置付けている」とし今後、電気自動車(EV)の販売を強化する。

 トヨタは8月の中国新車販売が1.8%増の9万5900台となり、2カ月連続で前年実績を上回った。減税対象車で人気が高い「カローラ(Corolla/卡羅拉)」や「レビン(Levin/雷凌)」が小型車減税の恩恵を受け引き続き好調。1~8月の累計販売は12.3%増の78万5800台と大きく伸びており、広東省広州市に新工場を建設中だ。

 ホンダは8月の中国新車販売が、前年同期比36.3%増の10万6663台となり、2カ月連続で日産とトヨタを上回った。小型車減税やSUV人気を追い風に6カ月連続でプラスを達成。「アコード(Accord/雅閣)」「ヴェゼル(Vezel/繽智)」「フィット(Fit/飛度)」などの5車種が、各1万台以上を売り上げた。1~8月の累計販売は22.7%増の75万1176台。ホンダは中国でいち早くSUVを投入したことで販売を伸ばしている。

 中国では現在、エンジン排気量1.6リッター以下の小型車に対しては、新車購入1台当たり10万円前後の減税措置が続いている。この対象車がホンダの主力車種に多いことも好調な理由だ。

 マツダの8月の中国新車販売は47.9%増の2万3635台。3カ月連続の前年実績超え。1~8月の累計販売は9.6%増の16万2668台となり、過去最高を記録。スカイアクティブ搭載車の「マツダ3アクセラ(Mazda3 Axela/昂克賽拉)」、6月に投入した新型クロスオーバーSUV「CX-4」が好調だ。

 こうした数字を積み上げると、日本車メーカーの中国での新車販売が今年初めて400万台の大台を突破する見通しとなった。主要6社の1~8月の累計販売台数は265万台に達した。過去最高だった前年に比べ10%増。今後も伸び続ける見通し。400万台超えは、日本国内の新車市場2016年度見通しの約484万台に迫る。米国新車販売に減速感が出ているなか、世界最大の車市場である中国で好調を維持できるかどうかが、日系各社の業績を左右しそうだ。

 主要6社の販売実績は、今年の残り4カ月間で前年実績並みでも、過去最高だった前年実績の390万台を20万台以上上回り、過去最高を更新するのは確実だ。中国では数年前まで、米GMや独フォルクスワーゲンなど欧米メーカーのセダンや大型車が売れ筋だった。ただ市場の成熟に伴い日本メーカーが得意なSUVや日本のコンパクトモデルに人気が移ってきている。(編集担当:吉田恒)

Economic News

最終更新:9月20日(火)7時16分

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