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石川家住宅が山梨県指定文化財に

産経新聞 9月20日(火)7時55分配信

 県教育委員会は有形文化財(建造物)として、個人が所有する甲府市城東の「石川家住宅」を指定することを決めた。江戸時代の甲府城下の塗籠(ぬりごめ)土蔵造町屋の系統を引き継ぐ数少ない建物という。

 今回の決定で、県指定の文化財は523件。このうち有形文化財は351件となった。

 県教委によると、塗籠土蔵造は外壁をしっくいなどで壁の中の構造材が見えないところまで塗る工法で、昭和20年7月の甲府空襲や戦後の住宅開発でほとんどが姿を消したという。石川家住宅では母屋と座敷蔵にこの工法がみられる。

 建造物の構成は、主屋(しゅおく)が明治40(1907)年に建てられた木造平屋寄棟造り。文庫蔵は木造平屋切り妻造りで、江戸後期の弘化4(1847)年につくられた。このほか、明治5(1872)年の木造二階建て切り妻造りの座敷蔵、門、土塀で構成される。県教委は文化財としての価値について、「甲府市の市街地に残る歴史的建築物は少なく貴重だ。材質、仕上げ、意匠も秀逸としている。戦争の痕跡も残っており、地域の歴史を知るための貴重な資料だ」としている。

最終更新:9月20日(火)7時55分

産経新聞