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日本郵船は「海運指数の乱高下」で信用売り膨らむ

ZUU online 9/20(火) 17:10配信

9月12~16日の東京株式市場は、日米の金融政策のイベントを控え模様眺めムードが強まった。

20~21日開催の日銀金融政策決定会合、FOMC(米連邦公開市場委員会)を見定めるまで、株式市場も新規には仕掛けにくい状況のようだ。日銀決定会合は「総括的な検証」がまとめられる予定。FOMCでは利上げを検討する可能性が高いとの観測もある。

■売り残増加、低位大型株目立つ

それでは、今回は東証1部の「信用売り残増加」上位10社をとりあげたい。

(1) ANAホールディングス <9202> 1099万1000株 544万4000株 1.05倍
(2) 神戸製鋼所 <5406> 2242万0000株 310万0000株 2.46倍
(3) 日本曹達 <4041> 380万3000株 275万5000株 1.05倍
(4) リクルートホールディングス <6098> 410万4500 269万1100株 0.31倍
(5) 川崎汽船 <9107> 932万7000株 263万8000株 0.45倍
(6) 京王電鉄 <9008> 315万7000株 238万3000株 0.10倍
(7) 丸紅 <8002> 358万7100株 218万0300株 2.39倍
(8) 島津製作所 <7701> 197万9000株 174万5000株 0.22倍
(9) 日本郵船 <9101> 525万4000株 174万4000株 6.22倍
(10) ユニチカ <3103> 454万0000株 158万7000株 3.34倍
※銘柄、証券コード、売り残、前週比増、信用倍率の順。9月13日公表分。

信用取引の売り残データは、原則として週末時点の数字が翌週の火曜日に更新される。今回のランキングは9月9日までの1週間に売り残が増えた順を示している。株数ベースのため、ランキング上位は低位大型株が目立つ結果となった。

■ANAホールディングス、尾を引く「787」トラブル

今回は「信用売り残上位」10社の中からANAホールディングス、日本曹達、日本郵船の3銘柄を取りあげたい。

ANAホールディングスは航空会社の大手。空港業務受託が好調で、今期は営業増益を予想している。

同社は8月、米ボーイング787型機のエンジン部品に不具合が生じる恐れがあり、国内線を毎日10便程度欠航する可能性があると発表した影響が尾を引いている。ただ、9月については予備器材の活用などで欠航する事態を回避しており、業績への影響は限定的との見方もある。

なお、9月末に1000株以上を保有する株主に対し、国内線搭乗優待券などの株主優待が提供される。優待を獲得するため一時的に現物株を取得した投資家が、株価下落による損失を防ぐため信用売りを行うことで売り残が膨らんだ可能性もある。

■日本曹達、日経平均採用銘柄から除外

日本曹達は化学品、農薬などを手掛ける中堅化学メーカー。出資先である米家畜飼料添加物メーカー・ノーバス社の持ち分比率が下落したため、持ち分法利益の減少で業績が悪化する見通しだ。

日本経済新聞社はこのほど、日本曹達を日経平均株価採用銘柄から除外する一方、楽天を新たに採用すると発表した。日本曹達には機関投資家の銘柄入れ替えを背景とした売りが出ると予想されるため、先回りした投資家による信用売りのターゲットとなったようだ。

■日本郵船、バルチック指数乱高下で信用売買膨らむ

日本郵船は三菱系の海運大手である。

海運市況の指標となるバルチック・ドライ指数が乱高下している。9月8日に792ポイントと年初来高値を更新したが、翌週の14日には1日で40ポイント下落した。同指数の動きを踏まえて、株式市場では海運株の信用売買が活発化した。

同業他社も売り残は膨らんでおり、川崎汽船はランキング5位、商船三井は11位だった。ただ、この2社の信用倍率は1倍を割り込んでいるのに対し、日本郵船は6倍台と買い残が圧倒的に多いという違いがある。(ZUU online 編集部)

最終更新:9/20(火) 17:10

ZUU online

チャート

ANAホールディングス9202
313.7円、前日比+6.1円 - 12/8(木) 15:00

チャート

神戸製鋼所5406
1240円、前日比+40円 - 12/8(木) 15:00

チャート

日本曹達4041
534円、前日比+7円 - 12/8(木) 15:00