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<北朝鮮>新型エンジン地上燃焼実験に成功

毎日新聞 9月20日(火)10時44分配信

 【北京・西岡省二】北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、北西部の「西海(ソヘ)衛星発射場」(平安北道東倉里(ピョンアンプクドトンチャンリ))で「静止衛星運搬ロケット」に使う新型大出力エンジンの地上燃焼実験を実施して成功した、と報じた。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が立ち会い、「さまざまな用途の衛星をさらに多く製造し、発射して、わが国を数年内に静止衛星保有国にすべきだ」と述べた。

 北朝鮮が主張する「衛星打ち上げ」は事実上の長距離弾道ミサイル発射であり、同国による弾道ミサイル技術を使ったすべての発射は国連安全保障理事会決議によって禁じられている。だが、金委員長は国際社会の意向を無視する形で「衛星打ち上げ」に踏み切る構えを見せた形だ。

 同通信は、実験の成果に基づいて衛星打ち上げの準備を早期に終えるよう、金委員長が技術者らに指示したと伝えた。10月10日は朝鮮労働党創建記念日であり、この前後に「衛星打ち上げ」名目で事実上の長距離弾道ミサイル発射を強行するとの観測も出ている。

 今回のエンジン実験は、北朝鮮が2月7日に発射した事実上の長距離弾道ミサイルと関連した技術開発の可能性がある。加えて、国連総会で5回目の核実験(今月9日)を受けた対北朝鮮制裁論議が進められているため、これに対抗する狙いもあるとみられる。

最終更新:9月20日(火)12時16分

毎日新聞