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タンパクの新仕組み解明 京産大教授ら「部品」換えても機能維持

京都新聞 9月20日(火)15時24分配信

 生命のエネルギー産生などに必要な細胞膜上のタンパク質の新たな仕組みを、京都産業大生命科学研究科の横山謙教授と大学院生の馬場みほ里さんらが発見した。人工タンパク質を作る技術への応用が期待できる。米国科学アカデミー紀要に20日、発表する。
 細胞膜上のタンパク質には、回転してエネルギーを産生したり消費したりする種類がある。回転する仕組みは不明だが、回転軸の役割を持つ部分と周囲のタンパク質が厳密に組み合わさって回転すると推測されていた。
 グループは、回転軸の部分に着目。タンパク質と厳密に組み合わさる構造がない別の棒状分子に交換し、回転の様子を観察した。結果、元の回転軸と同じように棒状分子は回り、回転力にも差はなかった。従来の推測とは異なり、タンパク質は厳密に組み合わさる必要はなく、「部品」を換えても機能が維持されることが判明した。
 横山教授は「タンパク質の設計原理の解明につながる成果」としている。

最終更新:9月20日(火)15時24分

京都新聞