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ロケットのエンジン実験「成功」=長距離ミサイル準備加速も―北朝鮮

時事通信 9月20日(火)7時0分配信

 【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、「静止衛星運搬用ロケット」の新型高出力エンジンの地上噴射実験が行われ、成功したと報じた。

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 事実上の長距離弾道ミサイル用エンジンとみられる。視察した金正恩朝鮮労働党委員長は実験の成果に基づき、衛星打ち上げの準備を早期に終えるよう技術者らに指示した。

 9月9日の5回目の核実験以降、金委員長の軍事関連活動が伝えられたのは初めて。北朝鮮は2月7日、地球観測衛星「光明星4号」の打ち上げを名目に長距離弾道ミサイル発射実験をしている。10月10日の党創建記念日に合わせ、新たな長距離弾道ミサイルの発射準備を進める可能性もある。

 地上噴射実験は北西部・東倉里の西海衛星発射場で行われ、新型エンジンの推進力は80重量トン(tf)という。金委員長は「高出力エンジンの完成により、各種衛星を世界的水準で打ち上げることができる運搬能力を確保した」と称賛。「国家宇宙開発5カ年計画」実現に向けて宇宙開発事業を本格化させ、さらに多くの衛星を製造し、打ち上げるよう求めた。

 韓国国防省報道官は20日の記者会見で、「長距離ミサイルに使用可能な新型エンジンの性能試験を行った」と分析。引き続き動向を監視していくと述べた。

 米ジョンズ・ホプキンス大の高等国際問題研究大学院の米韓研究所は19日(日本時間20日)、実験準備の様子を写した衛星画像を公開。画像は17日に撮影され、大型クレーンや要人用の観測区域にある複数の車両を捉えた。 

最終更新:9月20日(火)13時13分

時事通信