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<和歌山>日本一のササユリの里 特大球根ピンチ

毎日新聞 9月20日(火)11時20分配信

 ◇猛暑と台風で生育不良に

 ササユリの球根を育てて販売している和歌山県日高川町の農家が、今夏の猛暑の影響で球根が大きく育たず、本格的な収穫を前に人気が高い直径4~5センチの「特大サイズ」は予約に応じられないのではないかと懸念している。さらに台風16号が接近しており、大雨で球根が腐って全体の収穫量が減る可能性もある。【山本芳博】

 淡いピンク色の花を咲かせるササユリは、乱獲や獣害で自生地が減っている。同町ふるさと振興公社は「日本一のササユリの里」を掲げ、運営する「バイオセンター中津」がバイオ技術を使って球根を増殖。町ササユリ普及育成協議会メンバーの農家5軒が約2年かけて直径約1.5~5センチに育て、同センターが予約を受け付けている。一部は、公社や住民らが切り花用に町内に植えている。

 球根の予約は、特大と大中小の大きさごとで、1本に3~5輪の花をつける特大の人気が最も高い。今年は5月から受け付けを開始し、出荷約2カ月前の現在、既に昨年の特大の出荷量に当たる約700個の注文がある。

 しかし、気象庁によると、日高川町で8月中に最高気温が30度を下回ったのはわずか2日、降水量を観測したのも4日だけで、球根の生育には厳しい高温少雨が続いた。収穫は10月上旬~中旬で、11月中旬から出荷するが、今月上旬、約5000個を事前収穫したところ、例年は100個ほど取れる特大が約30個しかなかった。

 さらに現在日本に接近している台風16号が大雨をもたらせば畑が冠水・浸水し、大量の球根が腐ったり、出荷できないほど傷む可能性もある。5年前の紀伊半島豪雨の際は、収穫予定だった約3万個のうち約3割が被害を受けた。

 バイオセンター中津の小早川勇センター長(41)は「猛暑で特大サイズは予約分を確保できそうもない。台風の大雨が降らないよう願うばかりだ」と話している。予約や問い合わせは同センター(0738・54・0095)。

最終更新:9月20日(火)11時20分

毎日新聞

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