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ロンドンの韓国人観光客(1)

中央日報日本語版 9月20日(火)13時13分配信

ロンドンの夏は今年のソウルほど暑くはなかった。だがちょうど気持ち良い暖かい天気のため私は外に座って最も好きな趣味のひとつを存分に楽しんだ。その趣味は韓国人観光客を見物することだ。何十年間彼らを見守ってきた理由は、韓国人観光客の行動スタイルがいつも変わるためだ。私がここで韓国人を初めて見たのは1970年代後半だ。韓国人はまだ珍しかったし、たびたび日本人と誤解を受けたりした。当時日本人観光客はどこでも見られたし、韓国人は日本人と呼ばれることに憤慨したりもした。韓国人観光客は不安で緊張した様子だった。韓国人を乗せたバスを見るのは宇宙探査船の中で旅行する他の惑星から来た存在を見るようだった。彼らは宇宙船の外の見慣れない世界を不安な眼差しで凝視した。

彼らは団体旅行のバスからほとんど降りてこないように感じられた。バスから降りるのは集団の安全さとガイドの保護から離れることを意味し、これは当時多くの韓国人には恐ろしい決定だった。彼らはいつも道に迷うこと、人を理解できないこと、見慣れない社会に不快感を与えることを恐れているように見えた。韓国人を乗せた団体旅行バスが観光地に止まる場合にもドアは開かれておらず、だれも降りなかった。代わりに乗客は窓に鼻を押しつけながら写真を撮った。19世紀に欧州の探検家が同じ村の友達を驚かせるために見慣れないアフリカの工芸品を持ってきたように、当時の韓国人観光客は外国に関することなら何でも写真を撮った。

私はガラス窓越しに見える顔に向かって手を振ったりした。時々彼らは笑みを見せ手を振った。だが彼らはまるで手を振ることがただの親密なジェスチャーなのか、見慣れない儀礼(多分人間のいけにえを含む)に参加しろという英国式の招待なのか確信できないように若干心配な顔をしたりもした。当時英国を訪問した韓国人観光客は実際に英国人のだれにも話しかけなかっただろうと思う。

そうこうしていたところ1990年代のある瞬間から韓国人は彼らが暮らしていた社会に対してとても驚くほどの発見をしたように見えた。彼らはついにすべての外国人が人食い人種ではないということを悟った。この発見は韓国の観光に革命を起こした。韓国人は徐々にツアーバスの安全な垣根を抜け出し始めた。すぐに旗を高く掲げ韓国人ガイドが子ガモを連れて歩く母ガモのように観光客の群れを率いて歩くのはロンドンのありふれた風景になった。

韓国人は急速に大胆になった。彼らは自分で歩き回っても特に問題もなく生き残れる確率があるということを悟ったようだった。数年間ビッグベン、大英博物館、トラファルガー広場のようなロンドンの主要観光名所にばかり集まっていた韓国人が、以前は現れなかった場所にも姿を見せ始めた。彼らはロンドンのパブを見つけ出した。英国のパブではだれもただビールを注文したりしない。多様なビールのうち好みの特定のビールがあるためだ。ある時は何を注文すべきか悩む韓国人男性2人を見た。彼らはひとつを選択する代わりにさまざまなビールを一度に注文した。ビールを並べたテーブルの前で幸せそうに座り気に入ったビールを探すためにひとつずつ味わい始めた。(中央SUNDAY第497号)

最終更新:9月20日(火)13時13分

中央日報日本語版

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。