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梅ケ島の食材で本格イタリアン 都内で静岡発信へ

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月20日(火)17時30分配信

 静岡市葵区の中山間地域、梅ケ島地区の食材が本格イタリアンになる。アマゴやシカ、ワサビ、茶などをふんだんに使ったメニューを提供するランチ会が29日、東京・銀座のイタリア料理店「ヤマガタ サンダンデロ」で開かれる。豊かな自然が生んだ食材の魅力や新たな活用法を発見してもらい、過疎化にあえぐ地域を活気づけようと、海外でも活躍する同店シェフ奥田政行さん(46)が腕を振るう。

 奥田さんと、駿河区出身で梅ケ島の茶生産者を支援する都市農村交流コーディネーター斎藤雅子さん(60)が企画した。6月の同店のイベントで知り合い、斎藤さんが梅ケ島の食材の魅力を語ったところ、奥田さんが興味を持ったという。

 2012年のスイス・ダボス会議で料理責任者を務めた経験を持つ奥田さん。梅ケ島の食材に「苦みの下に甘みやコクがあるきれいな味がする。世界に出しても恥ずかしくない」と太鼓判を押す。

 ランチ会は一般客のほか、地元生産者や旅館経営者も参加する。既に予約で定員が埋まり、キャンセル待ちが出る人気ぶりだ。斎藤さんは「料理を通じて梅ケ島を知り、訪れてもらいたい。地元の人には活用のヒントをつかんでほしい」と狙いを説明する。

 当日のメニューはアマゴを添えた緑茶リゾット、特産の梅を使ったソースで味わう鹿肉のローストなど。地元の旅館でも出せるようにとシンプルな料理にした。奥田さんは「発想次第で可能性は広がる。ブレークのきっかけになれば」と思いを込める。

 梅ケ島の生産者らも期待を寄せる。養殖アマゴを提供する企業組合「魚魚(とと)の里」の近藤勝美組合長(60)は「専門家に食べ方を提案してもらえるのはうれしい。良い刺激になる」と話した。

静岡新聞社

最終更新:9月20日(火)17時41分

@S[アットエス] by 静岡新聞