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高安が幼なじみ秋元才加の観戦に応え白星2敗守る

日刊スポーツ 9月20日(火)9時56分配信

<大相撲秋場所>◇9日目◇19日◇東京・両国国技館

 大関とりの足固めを狙う新関脇高安(26=田子ノ浦)が絶体絶命の状況から大関照ノ富士を破り、7勝目を挙げた。これで1横綱2大関を撃破。NHKの大相撲中継のゲストで観戦した幼なじみで女優の元AKB48秋元才加(28)に大興奮の白星を届けた。

【写真】秋元才加、印象一番は「もちろん高安関、格好いい」

 巻き替えられた瞬間、高安の右腕が跳ね上がった。万歳の状態。まして、反対側も差されている。圧倒的に不利な体勢は、以前なら負けにつながっただろう。だが、向正面から背中に注ぐ幼なじみの熱視線が、力をくれた。「せっかく来ているので負けられない」。勝負をあきらめなかった。

 10秒間じっと耐える。照ノ富士が出たところを左上手で投げを打つ。そこで体勢を戻せた。すかさず右前まわしも引き、体力の切れた相手をしゃにむに寄る。最後は腹で押し出すように寄り切り。「落ち着いていましたね。慌てる感じはなかった。我慢して残して、辛抱して勝つのはすごくプラスになる」。51秒9の熱戦を大逆転でモノにした。

 向正面に、中継ゲストで元AKBの秋元が座っているのは知っていた。フィリピン出身の母を持つ2人。「母親同士が知り合いで、親がやっていた(地元茨城県)土浦市のレストランによく食べに来ていました。小さいころ、ケンカしていたのも覚えています」。

 小学校途中で交友は途絶えたが昨年6月、フィリピンのアキノ大統領(当時)来日の際に招かれた都内の晩さん会で、15年ぶりに再会。「十両に上がる前に、母からAKBで活躍していると聞いていた。自分はケンカしか覚えていないけど、向こうはいろいろ覚えていました」。昔話に花が咲き、たまに食事して芸能界の話も聞いた。表に見せない努力に心打たれ、負けまいと思った。だから、屈する姿は見せられなかった。

 「平成初」の称号を数多く持ちながら、初めて後輩に抜かれたのが大関昇進。その照ノ富士を破り、これで1横綱2大関を撃破。「(秋元に)いい刺激をもらっているので、頑張りたいですね」。大関とりの足固めに向けて、大きな弾みがついた。【今村健人】

最終更新:9月20日(火)10時44分

日刊スポーツ