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天候悪化で一部公演が中止となった、くるり主催『京都音博』で予想外のスペシャルなエンディングが実現

M-ON!Press(エムオンプレス) 9月20日(火)19時19分配信

今年、9月1日にバンド結成20周年目を迎えた、京都出身のロックバンド、くるり。9月14日にはその20周年を記念したオールタイムベスト『くるりの20回転』をリリースしたばかりだ。

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そして、彼らにとって大切な場所と言える地元・京都から、2007年の初開催より独自の音楽文化を発信し続け、今年で記念すべき10年目を迎えた『京都音楽博覧会』。9月18日に『京都音楽博覧会2016 IN 梅小路公園』が行われ、大盛況のうち終了した。各出演者のアクトなど、ライブレポートをお届けする。

【ライブレポート】
12時。例年どおり、くるりの岸田と佐藤による開会宣言ではじまった10回目を迎える『京都音楽博覧会2016 IN 梅小路公園』。初回の2007年より大きく発展したこの梅小路公園は、2012年3月には京都市初の本格的な水族館「京都水族館」がオープンしたほか、2016年4月には、日本最大級の鉄道博物館「京都鉄道博物館」がオープンしている。ちなみに、先日リリースされた、オールタイムベスト『くるりの20回転』のジャケット写真などが撮影されたのも、この京都鉄道博物館である。

12時5分。開会宣言のあと、ステージへ呼びこまれたのは、オリジナルドラマーの森信行。さらに1曲目に繰り出されたのは「東京」。雨天模様の中、デビュー当時のメンバーによる1stシングルで、記念すべき10回目の京都音博がスタートした。その後も「虹」「さよならストレンジャー」ほか、バンドの初期を支えた5曲を披露。奏でるシンプルかつ重厚なバンドサウンドに、会場に集まった12,000人の観客も釘付けとなり、トリオ編成こそが、くるりの原型であることを改めて見せつけると共に、時折3人が見せる表情に、当時の記憶がよみがえるような心温まるステージとなった。

13時5分。セネガル出身のフランス人シンガーソングライター、Tete。4本のアコースティックギターをバックに、ステージへひとりで登場。フォーク、ロック、ブルースのエッセンスがちりばめられたサウンドは、時にストンプを交えながら観客を躍らせ、時に哀愁帯びたメロディとその歌声に会場中が酔いしれた。来月リリースされる3年ぶりのニューアルバムから披露された「PERSONA NON GRATA」ほか、8曲を披露。「あいにくの雨だけど、心の中は晴れています」とステージ上で話したTeteの歌声は、その曇天を突き抜けるかのように、どこまでもしなやかで優しく響きわたった。

14時。黄色いドレスを身にまといステージに登場したのは、2009年以来2度目の『京都音博』出演となった矢野顕子。ピアノ弾き語りというスタイルで臨んだ矢野は、代表曲「春咲小紅」「ひとつだけ」のほか、くるり「ばらの花」、そして谷村新司作詞作曲による名曲「いい日旅立ち」のカバーなど、その類まれなるピアノアレンジと、唯一無二の美声を場内に響き渡らせた。終盤では岸田が登場し、ふたりの共作で2006年に発表された「PRESTO」を共演。今年音楽活動40周年を迎えた日本を代表するミュージシャンが紅一点として、記念すべき10回目の『京都音博』に花を添えた。

15時15分。『京都音博』初登場となる、Mr.Childrenがステージへ。国民的ロックバンドの登場と同時に沸き起こる歓声が鳴りやまないなか、冒頭から「名もなき詩」「Tomorrow never knows」といったシングルナンバーで会場を一気に沸騰させる。中盤で桜井和寿(vo)は「そうそう々たるメンツが並ぶ、この『京都音博』にようやく出演することができました」と初出演を喜び、最新作『REFLECTION』からも「Melody」「足音~Be Strong」を披露。圧倒的なポップネスとオリジナリティを持つ新旧織り交ぜたセットリストで、会場を魅了した。

16時30分。雨脚がこの日いちばんに強まった時間に登場したのは岸田、佐藤、そしてMr.Childrenから桜井。ステージに現れた3人が披露したスペシャルコラボは、1996年にMr.Childrenが発表したアルバム『深海』より「シーラカンス」を披露。桜井のシャウトまじりの歌声は、地面をたたきつけるような雨に負けじと高らかに鳴り、それに呼応するかのように、岸田のボーカルとギター、佐藤のベースもうねりを上げ、力強いグルーヴが印象的なシーンとなった。

17時30分。この日の最後のアクトとしてQURULI featuring Flip Philipp and Ambassade Orchesterが出演する予定だったが、天候悪化のためイベントは終了となった。

19時45分。『京都音楽博覧会』Twitterアカウントで告知されたのは「くるり音博からの緊急配信」。記念すべき10回目の『京都音博』でステージングを披露できなかった彼らによる、簡易ライブの生中継をLINE LIVEで行うことが急きょ告知された。

20時15分。LINE LIVEの画面には、QURULI featuring Flip Philipp and Ambassade Orchesterの面々が登場。披露された楽曲は「JUBILEE」をはじめ4曲。視聴者からは、くるりのこの粋な行動に大きな反響が寄せられた。そして『京都音博』のラストナンバーとも言うべき「宿はなし」を、岸田、佐藤の2人が弾き語りで演奏した。急な告知にもかかわらず、視聴者は27,000人を数え、10回目の京都音博はメモリアルかつスペシャルな形で幕を閉じた。

<セットリスト>
■くるり with森信行
M1 東京
M2 虹
M3 尼崎の魚
M4 夜行列車と烏瓜
M5 さよならストレンジャー

■Tete
M1 LA REALITE
M2 L’AIR DE RIEN
M3 L’ENVIE & LE DEDAIN
M4 WHEN SHIT HITS THE FAN
M5 N’ETRE QUE SOI
M6 PERSONA NON GRATA
M7 MADELEINE BAS DE LAINE
M8 A LA FAVEUR DE L’AUTOMNE

■矢野顕子
M1 春咲小紅
M2 ばらの花
M3 ISETAN-TAN-TAN
M4 いい日旅立ち
M5 ひとつだけ
M6 PRESTO(with 岸田 繁)

■Mr. Children
M1 名もなき詩
M2 Tomorrow never knows
M3 Melody
M4 PIANO MAN
M5 ランニングハイ
M6 しるし
M7 足音~Be Strong
M8 僕らの音

■桜井和寿&くるり
M1 シーラカンス

※天候悪化のためイベント終了

■QURULI featuring Flip Philipp and Ambassade Orchester ※LINE LIVE中継
M1 JUBILEE
M2 さよなら春の日
M3 デルタ
M4 ブレーメン
M5 宿はなし(くるり)

PHOTO BY 久保憲司/KENJI KUBO

※Teteの「e」はアキュートアクセント付きが正式表記。

リリース情報
2016.07.06 ON SALE
EP『琥珀色の街、上海蟹の朝』

2016.08.17 ON SALE
アナログ7inch『琥珀色の街、上海蟹の朝』
※HMV record shopにて8月10日より先行販売

2016.09.14 ON SALE
ALBUM『くるりの20回転』

ライブ情報
NOW AND 弦
09/20(火) 東京・オーチャードホール
09/21(水) 東京・オーチャードホール
出演:QURULI featuring Flip Phillip and Ambassade Orchester

京響プレミアム -岸田 繁「交響曲第一番」初演 京都公演-
12/04(日) 京都・ロームシアター京都メインホール
出演:岸田 繁、広上淳一、京都市交響楽団

『くるりの20回転』特設サイト
http://quruli.net/20th/

くるり OFFICIAL WEBSITE
http://www.quruli.net

最終更新:9月20日(火)19時19分

M-ON!Press(エムオンプレス)