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<NY爆発>「同時多発テロを想起」

毎日新聞 9月20日(火)12時41分配信

 【ロサンゼルス長野宏美】ニューヨークの繁華街などで17日に起きた爆発事件は19日朝、容疑者逮捕につながった。国連総会が開かれ各国首脳が集まる中、周辺地域で爆発事件が相次いだことで、CNNが「2001年の同時多発テロを想起させる」と伝えるなど緊張が高まっていた。

 米主要メディアによると、爆発事件など4件に関与したとみられるアハマド・カーン・ラハミ容疑者(28)は1988年にアフガニスタンで生まれた。95年に家族でアフガンから米国に来て、11年に米国籍を取得した。18日夜に東部ニュージャージー州エリザベスの駅付近で爆発物が見つかった事件現場の近くに家族と住んでいた。

 ラハミ容疑者は頻繁にアフガンやパキスタンを訪れていた。米メディアによると、渡航目的を「家族に会うため」と説明していたという。11年にパキスタンで結婚し、12年に女性を米国に入国させる申請が認められたが、女性が入国したかは分かっていない。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、ラハミ容疑者は約10年前に父親が開いた24時間営業のフライドチキンのレストランで働いていた。店の騒音をめぐり一家は近隣住民と衝突していた。エリザベス市長によると、市当局は午後10時の閉店を命じたが営業は深夜まで続いた。警察ともめ容疑者の兄が逮捕されたこともあったという。

 AP通信によると、ラハミ容疑者の父らは11年、市に対して「自分たちがイスラム教徒だから標的にされ、近隣から苦情を受けた」と訴訟を起こした。

 一方で、店の客はニューヨーク・タイムズ紙に「(容疑者は)とても親しみがある人だった」と語った。西洋式の洋服を着て、客や友人らに時折、チキンを無料で提供したという。ただ、別の客は同紙に、容疑者の家族は誰とも打ち解けず、いつも深刻な雰囲気を漂わせていたと述べた。捜査当局は19日、店の入る建物など関連先を捜索した。

最終更新:9月20日(火)12時58分

毎日新聞