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NY爆発 オバマ氏「死者出ず幸い」 テロ常態化、多様な手口に困惑

産経新聞 9月20日(火)7時55分配信

 【ワシントン=青木伸行】ニューヨーク中心部とニュージャージー州での爆発事件が、アフガニスタン出身で米国籍の男によるテロであることが濃厚となり、オバマ政権は強い衝撃を受けている。犯人像と思想的背景、犯行の動機などの今後のさらなる解明が待たれるが、今回のテロは「移民大国」の米国におけるテロの潜在性の高さと、テロが常態化している現状を浮き彫りにしている。

 国連総会に出席のため、ニューヨーク・マンハッタンに滞在中のオバマ大統領は19日、声明を発表し、捜査当局がアハマド・カーン・ラハミ容疑者に焦点を絞っていることを説明。今回はミネソタ州でも、ほぼ同時にテロが発生したが、ニューヨークとニュージャージーでのテロとは無関係だとの見方を示した。

 また、ニューヨークでのテロで「死者が出なかったことは幸いだった」とし、引き続き捜査に全力をあげていると強調した。

 テロについては、考え方の相違から国際法上の定義はないが、国連は「住民を威嚇、あるいは政府や国際組織の行動を強制し自制させる目的で、危害を引き起こすあらゆる行動」と位置づけている。これに従えば、捜査当局のテロとの断定を待つまでもなく、また容疑者と国際テロ組織との関与などの有無にかかわらず、今回の3つの事件はテロ以外の何ものでもない。

 爆発物も、ニューヨークでは携帯電話で起爆したとみられ、中東や東南アジアでは恒常的に使われている起爆方法だ。ニュージャージー州ではパイプ爆弾が使用された。昨年12月のカリフォルニア州での銃乱射テロでも、容疑者の自宅からパイプ爆弾が発見された。

 「爆弾に限れば、米国内のテロリストの間ではパイプ爆弾が『主流』だ」(テロ専門家)。ニューヨークで発見された圧力鍋爆弾が、2013年のボストンでの連続爆破テロで使用されたことは記憶に新しい。それでも「圧力鍋爆弾は少ない」(同)という。

 これら爆弾の製造方法は、インターネットで簡単に入手できる。欧州でのテロに比べ、米国の「ホームグロウン」や「ローンウルフ」(一匹おおかみ)によるテロでは、殺傷能力が高い銃器が使用されることが多い。今回のテロは、爆弾の恐怖を改めて市民に植え付けている。

 ミネソタ州では刃物がテロの凶器となり、オバマ政権はテロの手段の多様性にも、苦悩しているようだ。

最終更新:9月20日(火)7時55分

産経新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。