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【マスターズ水泳】安田さんが世界新を更新

スポーツ報知 9月20日(火)16時48分配信

◆2016スポーツ報知マスターズスイミング長水路大会(19日・大阪プール)

 健康とスポーツの祭典「2016スポーツ報知マスターズスイミング長水路大会」が19日、大阪市の大阪プールで開催された。第14回大会の今年は259チーム1039人のマスターズスイマーが参加。70歳区分では女子100メートル平泳ぎで、安田伸子さん(70)=ST関西=が世界記録を更新した。70歳区分・男子100メートル平泳ぎの辻憲昭さん(70)=S・パティオ=は、通算93回目の日本新記録をマーク。男子最高齢92歳の瀧本實(みのる)さん=豊能シートス=は90歳区分の男子50メートル自由形を泳ぎ切り、大会を盛り上げた。

 マスターズ水泳界の“先生”が、大記録を打ち立てた。安田さんは前半50メートルで出遅れたが、後半に巻き返す粘りのレースを展開。ゴール直後、プールサイドの大会役員が沸き立つ姿を見て、記録更新を知った。従来の世界記録を0秒42上回る1分36秒97に、両拳を握った。「今日は調子が悪くて、記録が出るとは思っていなかった。『えーっ、出たん?』って感じ」。表彰台でも、背筋をピンと伸ばし、70歳とは思えぬりりしい姿で賞状を掲げた。

 中学3年から本格的に競技を始め、高校時代は全国高校総体にも出場した。今はKSCねやがわスポーツクラブでコーチを務め、週3回、自らも泳ぎながら指導する。96歳の“教え子”もおり、周囲からは「安田先生」と親しみを込めて呼ばれている。指導歴約40年で培った経験も生かして、10数年前から本格的に参戦しているマスターズ水泳で通算15回目の世界記録更新。生徒たちに祝福された“先生”は「いいところを見せられた」と胸を張った。

 ヨーロッパや豪州、カナダなど海外の大会にも出場を続ける。「そこで優勝できたら爽快。向こうの人に『すごいね』って言われて写真を撮ってもらうのがうれしい」。外国人にも負けない泳ぎで世界を驚かせる。試合後は「行こうぜ」とクラブの生徒たちを誘って打ち上げに出かけるのが、楽しみ。年齢の上下を気にせず水泳談議に花を咲かせる。その時間が生きがい。「誰が見ても『さすがやな』って言われる泳ぎをしたい」。みんなの“先生”は、競技に向かう姿勢もお手本だ。(浜田 洋平)

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最終更新:9月20日(火)16時48分

スポーツ報知