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<米大統領選>テロ対策で舌戦 2候補が非難合戦を展開

毎日新聞 9月20日(火)18時29分配信

 ◇クリントン氏とトランプ氏

 【ワシントン西田進一郎】米ニューヨークで起きた爆発事件でアフガニスタン系米国人の男が逮捕されたことを受け、大統領選民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(68)と共和党候補のドナルド・トランプ候補(70)は19日、自身のテロ対策をアピールするとともに、非難合戦を展開した。大統領選の行方を左右する第1回テレビ討論会が26日に迫っており、両氏の主張が真っ向からぶつかるテロ対策は大きな争点となりそうだ。

 クリントン氏は地元ニューヨークで記者会見し、「私はテロリストを戦場から排除するための困難な決断に関わってきた唯一の候補だ」と経験を強調。国務長官時代、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害作戦に関わったことを踏まえた発言とみられる。

 またテロ対策について、自身は「包括的な計画」を示してきたが、「トランプ氏からは計画を聞いたことがない」と指摘。トランプ氏のイスラム教徒への強硬な発言についても、「米国対イスラム教」の戦いの構図を作ろうとしているテロ組織に利用されているとして、批判した。さらに「我々は悪者を追い詰めて捕らえるが、宗教全体を追い詰めたりはしない」と述べた。

 一方、トランプ氏は南部フロリダ州で演説し、今回の爆発事件などが起きる背景として、「入国してくる人たちに対する適切な身元調査を欠く『極端に開放的な移民制度』のせいだ」と主張した。そのうえで、「我々はイスラム過激派によるテロを打ち負かす」と宣言。オバマ大統領やクリントン氏が「イスラム過激派」という言い方をしないことを改めて取り上げ、「敵の正しい名前を言わない人物は、米国を率いるにはふさわしくない」「弱腰だ」と酷評した。

最終更新:9月20日(火)20時12分

毎日新聞