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<ローマ法王>世界平和の宗教対話集会に参加 アッシジ訪問

毎日新聞 9月20日(火)19時7分配信

 【アッシジ(イタリア中部)福島良典】キリスト教カトリックのフランシスコ・ローマ法王が20日、イタリア中部アッシジを訪れ、世界平和のための宗教対話集会に参加した。シリア内戦の長期化や世界各地へのテロの広がりを受け、イスラム教やユダヤ教、仏教など他宗教の指導者と共に、神の名を悪用する暴力を非難し、共存と協力を呼びかける。

 法王は、過激派組織「イスラム国」(IS)などによるテロや、信仰を理由とした迫害が各地で相次いでいる事態を踏まえ、「世界は戦争中だ」との認識を示している。集会に先立ち、「今日ほど平和を必要としている時はない」と強調した。

 法王はイスラム教、ユダヤ教などの指導者と会談後、中世イタリアの聖人「アッシジの聖フランチェスコ(フランシスコ)」の聖堂でキリスト教聖職者と平和を祈願。その後、他宗教指導者と共に戦争被害者に黙とうをささげ、「平和の呼びかけ」に署名する。

 先々代ローマ法王の故ヨハネ・パウロ2世は冷戦時代の1986年10月に宗教指導者をアッシジに招き、「世界平和の祈りの集い」を開いた。それから30周年記念の今回は、18日から3日間の対話集会が開かれ、約60カ国の宗教指導者511人、約1万2000人の巡礼者らが参加した。

 集会では、イスラム教指導者は「ダーイシュ(ISの別称)が乗っ取ったイスラム教を私たちの手に取り戻さなければならない」と述べ、シリアのキリスト教聖職者は「シリア北部の激戦地アレッポを救え」と訴えた。

 日本の仏教や神道の代表者も参加し、「宗教に無関心な人々との対話」や「政治、経済など各界との連携強化」を促した。

最終更新:9月20日(火)23時55分

毎日新聞