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【セントライト記念】11番人気の伏兵で4着 2年目の野中が重賞初騎乗で見せた存在感

スポーツ報知 9月20日(火)17時28分配信

 18日のセントライト記念(中山・芝2200メートル)は、皐月賞馬ディーマジェスティが横綱相撲で秋始動戦を飾った。3冠レースのラストを飾る菊花賞への優先出走権は同馬と2着ゼーヴィント、3着プロディガルサンの1、2、3番人気馬に順当に与えられた。

 中山コースの急坂を上って、ラスト100メートル。その上位人気3頭に、単勝オッズ130・9倍の11番人気馬ネイチャーレットが内から馬群を割って猛然と迫ってきた。その背中には、未勝利戦、500万を自身の手綱で連勝に導き、今回の重賞初騎乗をつかみ取った2年目の野中悠太郎騎手(19)=美浦・根本厩舎=の姿があった。

 「目の前にちょうど一頭分スペースが開いたので、行ける!と思って突っ込みました。レースが終わったあと、色んな人から『頑張ったね』『良かったね』って言ってもらいましたが、納得はできなかったですね。あそこまで来たら、何とか3着に入りたかった…。でも、もし3着になっていたら、今度は『あと少しで2着だったのに』って悔しがっていると思います」。普段は自分をそれほど前面に出すタイプではない。それでも、大好きな競馬に対しては飽くなき向上心をのぞかせる。

 8年目の先輩・丸山元気騎手(25)、今年デビューした後輩・藤田菜七子騎手(19)と同じ根本厩舎で腕を磨いている。“3兄弟の次男坊”として愛情を注いでくれる根本調教師に対しては、「乗り馬のことを任せてくれる。ネイチャーに関しても、こういう風に乗れと言われたことはないんですよ。そのぶん、自分の責任も大きくなりますが、やりやすい環境で成長させてもらっています」と感謝を寄せる。後輩が入ったことで『負けたくない』という自覚も芽生えたという今年は先週までに9勝をマーク。4勝止まりだった昨年から、勝ち星を倍以上に伸ばしている。

 結果は納得いくものではなかったが、初めての重賞で体得したものは大きかった。「3~4コーナーでの馬群の密集具合が平場のレースとは全然違いました。すごくタイトで、ギッチギチでした。自分の前を走っていた人たちも、『そう簡単には出させないぞ』ってお互いにマークしてて…。『重賞ってこういう厳しい舞台なんだ』って味わえたことは、いい経験になりました。また乗れるように、日々頑張っていきたいですね」。

 実りの秋へ―。重賞初騎乗を糧にした、若武者のさらなる飛躍に期待だ。(川上 大志)

最終更新:9月20日(火)18時6分

スポーツ報知

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