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<NY爆発>単独犯の見方強まる 司法長官、テロとして捜査

毎日新聞 9月20日(火)20時28分配信

 【ロサンゼルス長野宏美】米東部ニューヨークの繁華街で起きた爆発事件などについてリンチ司法長官は20日、「テロ行為」として捜査すると語った。捜査当局はアフガニスタン系米国人、アハマド・カーン・ラハミ容疑者(28)による単独犯との見方を強める一方、アフガンなどへの複数の海外渡航を経て過激思想を抱くようになった可能性もあるとみて、動機を追及する。

 米メディアによると、ラハミ容疑者は1995年にアフガンから家族と渡米し、2011年に米国籍を取得。同年、イスラム系武装組織の影響力が強いパキスタン西部クエッタを訪れ、パキスタン人女性と結婚した。13年4月から約1年間、クエッタなどに滞在し、この間にアフガンにも車で行き来した。数年前からひげを伸ばし、伝統的なイスラム教の服を着るようになったという知人の証言があり、10代からの知り合いという人物は「以前より宗教的になった」と話す。

 ラハミ容疑者は東部ニュージャージー州エリザベスで父が開いた24時間営業のフライドチキン店に勤務。近所からの騒音苦情を受け、市当局が午後10時の閉店を命じたことに反発し、父らは11年、市を提訴。訴状の中で「イスラム教徒だから近隣から苦情を受けた」と主張していた。ラハミ容疑者は、こうしたトラブルに不満を募らせていた可能性もある。

 米連邦捜査局(FBI)は、17~18日に起きた、ニューヨークで29人が負傷した爆発事件▽この近くで圧力鍋を利用した爆弾が発見された事件▽ニュージャージー州シーサイドパークの爆発事件▽同州エリザベスの駅近くで爆発物が見つかった事件--の4件に関与したとみている。

 米CNNによると、ラハミ容疑者とみられる男が圧力鍋が入ったかばんを置く姿が防犯カメラに映っていた。鍋のそばにはメモが落ちており、東部マサチューセッツ州のボストン・マラソン連続爆破テロ事件(13年)の犯人の名前などが書かれていた。3人が死亡、250人以上が負傷したこの事件でも、圧力鍋を利用した爆弾が使われた。ラハミ容疑者は、イスラム過激思想に走ったテロ犯が起こした過去の事件から思想的に影響を受け、事件を参考にして爆弾を作った疑いもある。

 一方、この現場では、かばんから圧力鍋を取り出し、かばんだけ持ち去る2人組も映っていた。この2人は事件とは無関係で、窃盗犯だった疑いがある。FBIは「ラハミ容疑者以外に行方を追っている人物はいない」としている。

最終更新:9月21日(水)0時53分

毎日新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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