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【家族の基礎】倉持裕氏が笑い呼ぶ会話の妙 初舞台の林遣都が躍動

スポニチアネックス 9月20日(火)12時10分配信

 俳優の松重豊(53)と女優の鈴木京香(48)が夫婦役を演じ、一風変わった家族の歴史をコミカルに描く舞台「家族の基礎~大道寺家の人々~」が東京・渋谷のシアターコクーンで上演中。劇場に笑いを巻き起こしている。

 作・演出は劇作家・演出家の倉持裕氏(43)。2000年に劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」を旗揚げ。04年に不条理劇「ワンマン・ ショー」で演劇界の芥川賞と呼ばれる第48回岸田國士戯曲賞に輝いた。

 NHK連続テレビ小説「あさが来た」などで知られる俳優の三宅弘城(48)が主演を務める「鎌塚氏、放り投げる」「鎌塚氏、すくい上げる」「鎌塚氏、振り下ろす」の「鎌塚氏シリーズ」や、NHKのコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」(木曜後10・25)など、コメディーに定評。一方、今年3~5月に上演された劇団☆新感線「いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK 乱鶯」は骨太な人間ドラマを描き、幅広く活躍している。テレビドラマはテレビ朝日「信長のシェフ」日本テレビ「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」など。

 東京・下北沢の本多劇場(386席)を主戦場にしているイメージが強く、シアターコクーン(747席)は初登場。“いつもより大きな”コクーンとあり、誰もが物語に入りやすい家族を題材に選んだ。

 風変わりな一家・大道寺家の波乱万丈の運命、挫折と再生を描くコメディー。紆余曲折を経て、劇場「大道寺シアター」を経営することになる弁護士の父親役に松重、元女優の母親役に鈴木、ナイーブで芸術家肌の長男役に初舞台の林遣都(25)妹役に夏帆(25)。父の小学生時代、夫婦のなれそめから始まる“大河ドラマ”で、大道寺家と関わる面々には堀井新太(24)黒川芽以(29)坪倉由幸(39)眞島秀和(39)六角精児(54)と個性派&実力派キャストを揃えた。

 冒頭、なぜか長男(林)が父(松重)にインタビューをしている場面。ちょっとした会話の“ズレ”にツッコミが入り、のっけから爆笑。その後も、汚職刑事(坪倉)を父が弁護するシーンなど、逐一吹き出しそうになり、終始“倉持節”が冴え渡る。長男の友人役(堀井)や、妹の息子(孫)役(山本圭祐)の設定も笑えて仕方がない。予想外の展開が続き、2時間50分(休憩15分)飽きさせない。

 倉持脚本に出演者も応える。林と夏帆はケンカの絶えない兄妹役で“毒舌”の応酬。林は初舞台とは思えぬ躍動ぶり。お笑いトリオ「我が家」の坪倉は本業さながらのツッコミで、終盤の笑いをかっさらう。

 大いに楽しんだ後のラストは――。タイトル「家族の基礎」の意味をかみ締めたい。

 東京公演は28日まで。地方公演の日程は以下の通り。

 【愛知公演】 10月1~2日=刈谷市総合文化センタ 大ホール

 【大阪公演】 10月8~10日=梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

 【静岡公演】 10月16日=浜北文化センター大ホール

最終更新:9月20日(火)12時11分

スポニチアネックス

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。