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稀勢の里、腹から力=上位戦最初の関門撃破-大相撲秋場所10日目

時事通信 9月20日(火)20時35分配信

 綱とりへ一つも星を落とせない状況が続く稀勢の里。横綱、大関戦の最初の関門を厳しい攻めで乗り切った。琴奨菊の突進を、左から踏み込んでからのおっつけで止めた。左四つに組むと慌てずじわじわと圧力をかける。体勢が苦しくなった相手が巻き替えようとする機を逃さず、一気に出た。

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 初日と3日目に平幕から痛い星を落とした。それでも、今回は自らの集大成と捉える場所。「いろいろやってきたから、悔いの残らないようにやりたい」と集中力を切らすことはない。4日目から連勝を重ねる中で内容も落ち着き、本来の力を取り戻してきた。

 10日目の朝稽古後は「特別なことは考えていない。やってきたことを出せるように」と気負いは見せなかった。ようやく態勢を整えたかのような姿に、八角理事長(元横綱北勝海)は「腹から力が出ている感じ。序盤に負けても、精神的に粘り強い」と目を細める。

 11日目は無傷でトップを走る豪栄道との一番を迎える。「まあ、集中してやる」と短い言葉に力を込めた稀勢の里。夢をつなぐためには、自身で土をつけるしかない。

最終更新:9月20日(火)20時48分

時事通信