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ハマスタ歓喜!DeNAが初CS進出、ラミレス監督「MVPは筒香」

サンケイスポーツ 9月20日(火)5時0分配信

 (セ・リーグ、DeNA3-1広島、25回戦、広島13勝12敗、19日、横浜)雨の横浜が歓喜に包まれた! DeNAは19日、広島最終戦(横浜)に3-1で勝利。3位以内を確定させ、12球団で唯一、出場経験のなかったクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。「横浜DeNAベイスターズ」として臨んだ5年目のシーズン。就任1年目のアレックス・ラミレス監督(41)が若手の能力を引き出し、4番・筒香嘉智外野手(24)が主将としてチームを引っ張った。DeNAは10月8日に始まるCSで巨人、広島と日本シリーズ進出を懸けて戦う。

 降りしきる雨も、火照った体を冷ますにはちょうどいい。現役時代に何度も経験したお立ち台。ラミレス監督は、左手にウイニングボールを握り、指揮官として初めて上がった“高み”からスタンドを見つめた。

 「厳しい時期も選手たちが諦めず、下を向くことなく戦ってくれた結果。100%の応援をありがとうございます。オメデトウゴザイマス!」

 悪天候の中、球団記録を更新する52度目の大入り満員となったハマスタ。2万7001人のファンに、心から感謝の思いを伝えた。一回にロペスが先制の30号2ランを放ち、D1位・今永(駒大)は6回2/3を1失点、最後は三上、山崎康のリレーで締めた。この日先発した日本の野手は全員20代の生え抜き。CS進出を懸けた大一番で“役者”たちが躍動した。

 勝利を決定づけたのは“主役”を張ってきた4番・筒香だった。2-1の六回二死二塁から右前適時打を放ち、貴重な追加点を挙げた。リーグトップの40本塁打、102打点をマークするなど覚醒した若き大砲に、指揮官は「MVPは筒香。主将として4番として、これ以上ない仕事をしてくれた」と賛辞を並べた。

 2006年から4位以下が続いたベイスターズ。長かった低迷に終止符が打たれた。ラミレス監督は、DeNAが経営に参入した12年から2年間は選手として所属。当時のチームはシーズン100敗を心配されるほどの“常敗”集団で、「ヤクルトや巨人にいた時代は、調子が悪くてもベイスターズ戦になればヒットが出る、勝てると思っていた」と振り返る。

 それでも「いつか、この球団の監督になりたい」と願ってきたのは、DeNAの若手に可能性を感じていたから。中でも、才能にひかれたのが筒香だった。元4番と現4番の出会いは2013年。ともに2軍生活が中心だった時期だ。「特別な打者になると思った」というラミレス監督は、筒香にこう話しかけた。

 「お前の能力が発揮できるときはくる。いつか私がベイスターズの監督になって、真の4番打者にしたい」

 それから約2年半後の昨年12月。ドミニカ共和国でのウインターリーグに参加中の筒香の携帯電話に、見知らぬ番号から着信があった。「ドミニカまで行くので話がしたい」。ラミレス新監督からだった。自宅のある米フロリダから「4番」の大役を託すことを伝えるため足を運んでくれたことに、筒香は「そんな監督はいない」と心を震わせ、重責を全うした。

 「CSが決まった瞬間も、うれしくないわけではないけど優勝できなかったわけですから。自分一人でここまで来られたわけではないし、チームメート、裏方さん、全員がMVPだと思う」。2位に2・5ゲーム差の3位。残り4試合で3勝すれば、勝率5割に届く。だからこそ、筒香に達成感はない。10月8日には18年ぶりの日本一を懸けた戦いも始まる。下克上へ、DeNAのドラマは、まだ終わらない。

最終更新:9月20日(火)5時0分

サンケイスポーツ

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