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大関対決制し7連勝、上り調子の稀勢の里「集中してやる」 大相撲秋場所

産経新聞 9月20日(火)21時31分配信

 3日目にして2敗。初優勝と綱取りで窮地に立った稀勢の里が、もう一つも星を落とせない重圧をはね返し続けている。琴奨菊との大関対決を制し7連勝。賜杯争いに踏みとどまった。

 立ち合いにかけていた。勢い良く踏み込み、左おっつけで相手の出足を止め、狙い通り左四つで組み止めた。右巻き替えを狙った琴奨菊の腰が浮いた瞬間を逃さず、一気に寄り立てて、決着を付けてみせた。

 幕内史上最多を更新する61回目の勝負を制し、対戦成績を29勝32敗とした。入門は一場所違い。新弟子時代の教習所から稽古場で数えきれないほど胸を合わせてきた。琴奨菊が重いか、軽いか、を感じて自らの調子を確認できる格好の相手だ。

 昨年9月、優勝にあと一歩届かない現状を打破するために、立ち合いの当たりを確認しようと稽古の撮影を始めた。最も多くの動画を撮り、同時に見直すのが、毎場所前に二所ノ関一門の連合稽古でぶつかる琴奨菊との相撲だ。今場所前は動きがしっくり来ず、過去の画像と見比べて微調整を図る姿があった。

 この日の立ち合いには「良かったです」。上り調子で後半戦の土俵に上がっている。11日目は全勝の豪栄道戦。念願の初賜杯を引き寄せるための大一番を迎える。「集中してやる」。迷いのない表情で言い切った。(藤原翔)

最終更新:9月20日(火)21時31分

産経新聞