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タイのくまモン人気なぜ? FB読者4万人 けん引役の存在

西日本新聞 9月20日(火)10時11分配信

 熊本県のキャラクター「くまモン」が、タイで飛ぶ鳥を落とす勢いだ。県は人気を追い風に今月から来年にかけて、首都バンコクで震災復興プロモーションを展開し、観光客誘致を目指す。なぜ、くまモンは愛されるのか。背景を探ると、けん引役の存在があった。

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 「タイに来てくれたら必ず会いに行く。平日だったら、会社を休んででも行くわ」。10日、バンコクの大型商業施設で、くまモンTシャツを着たタイ人の女性3人が声を弾ませた。

 この日のイベントにくまモンが登場するのは、ファンが集うフェイスブック(FB)で知ったという。「魅力? 日本のセレブだからね。今日も1500バーツ(4500円)分のグッズを買った」と苦笑するミャオさん(31)。まるでアイドルの追っかけだ。

最大の魅力は「生きていること」

 FBを運営するのはタイの商社「アイ・シー・シー・インターナショナル」。アイ社はタイの財閥「サハ・グループ」の中核企業で、化粧品や衣類、スポーツ用品など日用品を販売し、100以上のブランドを取り扱う。2014年、新たに目を付けたのが、くまモンだった。

 「日本の漫画やアニメの影響で、タイでは以前からキャラクタービジネスが盛ん。でも、くまモンには他にはない魅力とポテンシャルを感じた」。担当マネジャーのブリンダ・バンパポンさん(30)が言う。

 いたずらっぽいしぐさ、かわいらしさ…。多くの特徴があるが、最大の魅力は「生きていること」という。もちろん、くまモンは着ぐるみだ。しかし、熊本県は「営業部長」として多彩な行事に参加させ、まるで意思を持つ人間のようなストーリーを作った。

 「こんなキャラクターはこれまでなかった。ファンとの間に“本物の友達のような絆”を作ることができれば、持続的なマーケットを作れると確信した」とブリンダさんは語る。

バンコクの常設ショップは年内に15店舗に増やす

 アイ社は、常設ショップの開設や長期的な熊本PRイベントを熊本県に提案。昨年12月、県と連携協定を結んだ。アイ社がタイでくまモングッズを販売する一方、熊本の魅力も発信する。県とは「ウィンウィン」の関係という。

 タイのファンが集うFBの読者は現在、約4万人。FBには熊本から輸入した新製品の情報も載せるが、「こんなグッズが欲しい」との要望も寄せられる。ファンのニーズを探る重要なツールになっている。

 バンコクに10店舗ある常設ショップは年内に15店舗に増やし、今年の売上額は1500万バーツ(4500万円)を見込む。アイ社が扱う100以上のブランドの中でくまモンの成長率は2位で、今後はタイの地方にも徐々に販路を拡大していく方針という。

 ブリンダさんは「震災復興プロモーションでは、熊本は元気で、旅行に行っても安全というメッセージを届けたい。他にもくまモンを活用して、魅力を発信するアイデアがある。まだ内緒ですけど」と笑った。

西日本新聞社

最終更新:9月20日(火)10時11分

西日本新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。