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岩崎、絶体絶命しのぎほえた ホークス執念ドローで首位死守

西日本スポーツ 9月20日(火)9時39分配信

 天下分け目の決戦を控えた工藤ホークスが総力戦で首位を死守した。初回に背負った3点差をじわじわはね返し、9回に3番中村晃外野手(26)が同点打。延長11回からの2イニングを零封した岩崎翔投手(26)の好投もあり、4時間58分の死闘をドローに持ち込んだ。3連勝の2位日本ハムとは0ゲーム差。4連勝の勢いを保ったまま、21日からヤフオクドームで今季最後の直接対決2連戦に臨む。

9回2死、中村晃の同点打で盛り上がるソフトバンクベンチ

■工藤監督「ドキドキ」

 球場全体が祈るように見つめる中、魂の1球を敵の主砲に投げ込み、ほえた。同点の延長12回。1死満塁と絶体絶命のピンチを迎えた岩崎が、4番T-岡田を打席に迎えた。低めを見極められ、3ボール1ストライク。四球でも外野フライでも勝ち越し点を奪われる状況で、己の球を信じた。

 岩崎「ストライクを欲しがって、腕を振れないことだけはしないようにと思った。とにかく腕を振って。1イニング目も直球は走っていたので、攻めて点を取られたら仕方ないという気持ちで腕を振った」

 腕を振る。昨秋のキャンプから工藤監督に言われ続けてきたことを、この局面で実践した。拓也のサインに首を振って投じた5球目の直球でファウル。6、7球目も150キロ超でファウル。8球目。打席をにらむように投げた151キロにバットは空を切った。「シャーッ!」。続く代打の伊藤光は力ない遊飛。この時点でチームの負けが消え2位転落を阻止した。その裏に勝ち越しはできなかったが首の皮一枚で首位死守。天王山を前に、岩崎が大きな大きな仕事を果たした。

 工藤監督「見てるだけでハラハラドキドキしました。特に12回の1死満塁の場面は…。あそこでT-岡田君に開き直って投げられたなら成長につながる」

 4時間58分の死闘を戦い抜いた工藤監督の表情は疲れ切っていたが、心地よい疲労だということは声のトーンから伝わる。初回に3ランで先制パンチを食らいながら、打線が大の苦手とする西から4、6回に1点ずつ奪取。土壇場の9回2死、守護神平野を攻略して同点に追い付いた。その9回からスアレスが6月以来の2イニング、さらに岩崎も2イニングを投げドロー。総力戦でつかんだ引き分けだった。

 息詰まる展開の中、舞台裏ではブルペンが危機を迎えていた。2-3の9回に登板する予定だったサファテが、投球練習後に腰の張りを訴えた。岩崎は17日にも1点リードの場面から2回1/3を投げていたが、現状で最も安定感があるのはその岩崎。だからこそ、スアレスと2人でサファテが登板回避した4イニングを抑えたリレーには、見た目以上の意味があった。

 幸いにもサファテは21日の日本ハム戦以降の登板には支障がないもようで、岩崎の投じた30球が今季最大のピンチを救った。ゲーム差なしで、21日からは天王山2連戦。「投げてくるのはたぶん大谷君。打ってないわけではないので、対策をして打てるように、勝てるようにしていく」と指揮官は意気込む。執念のドローを、天下分け目の最終決戦につなげる。

=2016/09/20付 西日本スポーツ=

西日本スポーツ

最終更新:9月20日(火)11時29分

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