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「母親と再会したい」退去強制処分のタイ国籍の高校生 たった1人で国を相手に戦いは続く

AbemaTIMES 9月20日(火)12時0分配信

(C)AbemaTV

山梨県甲府生まれでタイ国籍のウォン・ウティナン氏。現在16歳で高校2年生のウティナン氏は、タイ人の母親とともに退去強制処分を言い渡され、国を相手取り裁判で争っている。そんな中、先週、母親が1人で母国・タイへ帰国した。

母親は1995年、タイ人ブローカーに日本へ連れてこられたという。不法滞在のまま山梨県甲府市でタイ人男性と知り合い、ウティナン氏を出産。しかし、数年後に男性とは別れた。

日本の国籍を持たない親子2人、ウティナン氏は小学校にも通えなかったが、11歳の頃に甲府市の人権団体が主催する勉強会に参加、そこで初めて日本語を学んだ。そして猛勉強の末、甲府市内の中学校の2年生に編入した。

しかし編入した矢先、入国管理局から退去強制処分を言い渡された。

2015年に退去強制処分の取り消しを求め、親子で提訴した。この裁判では、ウティナン氏の同級生や保護者が裁判費用を集めるチャリティーバザーを開き、署名活動も行われた。

そして今年6月、親子の訴えを退ける判決が言い渡されたが、その中に「母親がタイに帰国後、親代わりの人物が現れた場合、ウティナン氏だけに在留特別許可について再検討される可能性がある」という趣旨の判決が書かれていた。

この可能性に賭け、母親だけが帰国しウティナン氏1人で裁判を続けることを、親子で決めたという。

この件に関して、外国人の労働問題・入国管理事件を多く取り扱う暁法律事務所の弁護士、指宿昭一氏は「ウティナン氏には支援者もいるため監護者が現れる可能性は、十分にあるだろう。そうなるとウティナン氏が日本に残れる可能性は高い。入国管理局の言っていることだが、不法に日本に滞在した人に甘い処分をすると、今後そういった人たちが増えるのではないかという懸念があるのだろう。私はそれを全面否定はしないが、人道や子どもの権利なども含め、バランスをとってケースバイケースで考えていかなければならない」と話す。

ウティナン氏の願いは、一刻も早く在留特別許可を手にしてタイへ行き、母親と再会することだという。16歳、たった1人で国を相手に戦いは続く。

最終更新:9月20日(火)12時0分

AbemaTIMES

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