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火災死者発生率 青森県ワースト3位

デーリー東北新聞社 9月20日(火)11時33分配信

 消防庁が19日までにまとめた、2015年の火災による都道府県別死者発生率(人口10万人当たりの死者数)によると、青森県は2・60人で全国ワースト3位だったことが分かった。県内の放火を除く死者27人のうち、7割強に当たる20人が65歳以上の高齢者だったことも判明。県内の消防本部などによると、深夜に2階に寝ていて逃げ遅れたり、自力で消火しようとしてやけどを負ったりと高齢者の犠牲が後を絶たないという。消防関係者は「寝室の場所を考えるなど、対策を講じることで被害を軽減できる可能性がある」と指摘する。

 15年の死者発生率は、秋田県が3・82人で最も多く、岩手県が3・17人と続き、北東北3県がワースト3を占めた。特に青森県は10年、13年がワースト、12年がワースト2位と近年、死者発生率が高い傾向が続いている。

 八戸消防本部予防課によると、県内の死者発生率の高さは、高齢化が一因に挙げられるという。死傷者が出る火災の多くは深夜に発生しており、特に高齢者の寝室が2階にある場合、焼死体が2階で見つかる場合も多く、歩行が困難で玄関までたどり着けなかったとみられるケースが目立つという。

 さらに高齢者の1人暮らしは、火災に気付くのが遅れるなど逃げ遅れの原因となるという。

 また、火災初期に自力で消火しようと室内にとどまり、やけどを負うケースも目立つ。同課の担当者は「天井まで火が燃え移ると自力で火を消すのはほぼ不可能。命を第一に考え、深追いせずに逃げることも大事だ」と強調する。

 青森県は15年の都道府県別人口1万人当たりの出火件数も4・46件で全国ワースト1位だった。出火原因は「たき火」や「ストーブ」が多く、今後、気温が低くなることから火災への注意が必要となる。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月20日(火)11時33分

デーリー東北新聞社