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留学先に「グンマ」人気 東京近く 生活費手ごろ 日本語学校が受け入れ増

上毛新聞 9/20(火) 6:00配信

 群馬県内の日本語学校で学ぶ留学生が増えている。東南アジア諸国などの経済発展に伴う現地での留学志向の高まりを受け、各校は定員を拡大している。生活費が都内に比べて手ごろなこともあり、留学先として人気のようだ。人口減少に直面する国内で、外国人を労働の担い手とすることに期待が高まる一方、近隣トラブルも発生しており、外国人と地域住民の共生が課題となりそうだ。

◎生活ルール周知 共生に課題

 前橋市にある日本語学校「ニッポン語学院」(大手町)、「ニッポン文化学院」(表町)は来月から定員を390人から645人に、80人から120人にそれぞれ拡大する計画だ。「フジ・ランゲージ・スクール」(総社町)も今春、定員を90人から180人に倍増させた。いずれの学校も日本語を学び、国内の大学や短大、専門学校への進学を希望する留学生の増加を見込んでいる。

 以前は中国や韓国からの留学生が大半だったが、近年はベトナムやインドネシア、ネパール、スリランカの生徒が増加。ハイチやカメルーンのようにアジア以外からの生徒も増え、日本の文化や習慣とともに日本語を学んでいる。

 群馬県は都内に近く、家賃や物価が安いのが特徴。都会の騒々しさを敬遠する留学生もいるといい、ニッポン文化学院の鈴木良幸学校長は「前橋の生活しやすさをアピールしたい」とする。

 留学生への生活ルールの周知は大きな課題になっている。母国の文化、習慣が日本と異なるためにトラブルに発展することも。鈴木学校長は「生徒のごみの出し方で住民から連絡を受けることがある。生活指導には特に力を入れている」と打ち明ける。

 一方で、住民側が留学生を過度に警戒したり、先入観を持って接するケースもある。留学生支援に取り組む群馬大大学教育・学生支援機構の結城恵教授は、すでに多くの留学生が飲食店やコンビニエンスストアのアルバイトで働き、身近な存在になっている現状を踏まえ、「留学生を“よそ者”とするのではなく、共に生活する仲間として受け入れる雰囲気づくりが必要」と指摘している。

最終更新:9/20(火) 6:00

上毛新聞