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樹木希林さん、ちちぶ映画祭でトークショー 映画の撮影秘話など披露

埼玉新聞 9/20(火) 10:30配信

 埼玉県秩父市熊木町の市歴史文化伝承館で、18日から始まった「ちちぶ映画祭2016」(主催西武鉄道)が19日に最終日を迎え、昨年5月に公開された映画「あん」の上映後、主演の女優樹木希林さん(73)がトークショーを行った。樹木さんは映画撮影時の秘話などを披露し、「時間がたっても大事にされる映画はすごい」と映画の魅力を語った。

 映画「あん」はドリアン助川さんの同名小説を河瀬直美監督が映画化した作品。樹木さん演じる元ハンセン病患者の老女と、俳優の永瀬正敏さん演じるどら焼き屋の店長との交流が描かれている。昨年5月に行われた第68回カンヌ国際映画祭にも正式出品された。

 トークショーで樹木さんは小学校時代に遠足で秩父を訪れたことを紹介。秩父を訪問するのはそれ以来で、来場者がいるのかどうか不安だったとし、「こんなにお客さんがいてよかった。秩父に来ることは二度とないと思っていたけど、また来られてうれしい」と満員の観客たちを盛り上げた。

 映画撮影の裏話や苦労話なども披露。中学生役で出演した孫の内田伽羅(きゃら)さんを河瀬監督に紹介したことや、撮影時間が約60時間にも及んだことを明かした。劇中にある「教えません」というせりふは、故高倉健さんがテレビのバラエティー番組で使った場面を参考にしたという。

 樹木さんは映画の撮影を通して、自分が恵まれていることを感じたと強調。3年前には「全身がん」と告白している。「人間はいつか死ぬけど、がんはいつでも死ぬ。悟っている人生もいいなと思う。役者としては自分を俯瞰(ふかん)して見ることが残りの人生かな」と話していた。

最終更新:9/20(火) 10:30

埼玉新聞

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