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世界の商業宇宙最前線 NewSpace2016

sorae.jp 9月20日(火)19時15分配信

大貫美鈴の現地レポート第5回~シアトルは古くて新しいNewSpaceのハブ~

スペースフロンティアファンデーションが毎年7月にシリコンバレーで開催してきたNewSpaceカンファレンス、今年はNewSpace企業やその投資の急激な成長が注目されているシアトルで開催され、800人近くが参加した。地元企業のブルーオリジンがサブオービタル機ニューシェパードの4回目のテスト飛行に成功した直後の開催、ブルーオリジンは今回のスポンサーでもあった。宇宙経済の言葉が飛び交う3日間だった。

シアトルは3大メガエンジェルの宇宙の拠点

シアトルは、NASAエイムズリサーチセンターがあるシリコンバレーのようにNASAのフィールドセンターこそはないが、ここは、ポール・アレン(マイクロソフト)、ジェフ・ベゾス(アマゾン)、イーロン・マスク(スペースX)と3大メガエンジェルの宇宙事業の拠点となっている。宇宙旅行で2回も国際宇宙ステーションに滞在したもとマイクロソフトのチャールズ・シモニもシアトル在住、小惑星資源利用のプラネタリリソーシス設立時の投資者である。

シアトルの宇宙産業は、これらメガエンジェルの投資に始まったわけではなく、1916年にボーイングがシアトルに設立されたことが航空宇宙産業の成長のキーとなっている。現在、ワシントン州の航空宇宙の売り上げは年間約80Bドル、航空宇宙関連企業約1400社、もとボーイングの社員も含め人材が豊富で、宇宙エコシステムもすでにできていたという土壌があった。代表宇宙企業に、ボーイング、ブルーオリジン、プラネタリリソーシス、バルカン、エアロジェット、テザーズアンリミテッド、スペースフライトインダストリ、スペースXなどがある。OldSpaceことトラディショナルスペースとNewSpaceの両方に宇宙イノベーションが起きているシアトル、ボーイングの遺産に留まることなく、資本、人材、投資、革新を受け入れる文化がそろった宇宙拠点となっている。

ストラトロンチのパートナーはどこ?

ポール・アレンの投資会社バルカンエアロスペースは、2011年にストラトロンチシステムズを設立して空中発射型衛星打ち上げシステムのストラトロンチを開発している。ポール・アレンはアンサリXプライズでNewSpaceムーブメントの到来を確信、スペースシップ1に投資した。ストラトロンチ開発ではモハベに300人以上を雇用、スペースシップ1の10倍以上になる250Mドル以上を投入して、ボーイング747のエンジンを6基搭載した双胴機、翼幅117mの世界最大級の母船を開発、76%の組み立て状況である。現在、空中発射される中型ペイロードを搭載するロケットを提供する企業を選定中、過去にスペースX、オービタルATKと契約を取りやめた経緯がある。

リモートセンシングや通信などの衛星ビジネスは売り上げや投資を拡大し、今後もスマートシティ、IoTなどへのアプリケーションで無限の可能性を秘めている。スペースフライトインダストリやブラックスカイなどの宇宙企業にも投資しているポール・アレンは、将来の宇宙経済の姿を見据えている。

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最終更新:9月20日(火)19時15分

sorae.jp

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]