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【ブラジル】加入者の28%が乗り換え希望 自動車保険 不景気で安さ重視

サンパウロ新聞 9/20(火) 4:43配信

 インターネットを使って保険料を調査・比較して、インターネットで加入申し込みをする。これらの傾向がブラジルの自動車保険市場に到達しているという。市場調査会社CVAソリューションズ(CVA Solutions)がブラジル全国の自動車保険加入者5232人から回答を得た最近の調査では、保険契約締結のためのインターネット利用はいまだ少数だが、そのボリュームはここ12カ月間でほぼ倍増したことが分かった。また、加入者の28%が契約更新時に保険会社を乗り換えてより良い保険料を求めたいと考えていることも判明した。伯メディアが8月29日付で伝えた。

 CVAソリューションズのパートナーであるサンドロ・シマッチ氏によると、保険業界はこの先変化の時を迎えることになるので、保険会社各社は低コストモデルを追求するべきだという。同氏は「景気後退に伴う支出削減の必要性から、人々はすでに健康保険や有料テレビの契約を解除している。この時期において、保険会社各社は保険料を引き下げるとともに、例えば割引制度やサポートサービスなどといった利点を消費者らに示さなければならない。トレンドは、インターネットを介したより低額な保険の販売拡大だ」と述べている。
 同調査のいくつかの回答は、消費者らが変更の意思を持っていることを示している。回答者全体の28%は保険会社の乗り換えを望んでおり、それらの人達の81%はより低額な契約を求めている。仮に、保険料は現在の半額になるが、盗難と全損だけをカバーし、分損や第三者に対する損害賠償などは一切カバーしないという保険プランがあれば乗り換えるかとの質問には、40%が乗り換えると回答した。シマッチ氏は「被保険者の大部分は各自が権利を有している保険会社のサービスやサポートを利用しないということを考えると、この不景気の折、シンプルで低額な保険プランが成長する可能性を持っている」と話す。
 同業界は独特の特性を持っている。健康保険やクレジットカードを有している消費者らは高い頻度でそれらのサービスを利用するが、自動車保険の加入者らは、保険料は支払うがサービスは少ししか利用しない。同調査によると、直近の12カ月間に保険(サポートサービス含む)を利用しなかったという人は自動車保険加入者全体の51%に上った。レッカー搬送などの機械的救助を利用した人は28%、住まいのサポートサービスを利用したのは14%、被害、損害の通知をした人は19%と、いずれも少数だった。
 消費者らはインターネットを利用するなどして容易さを求めているが、自動車保険業界においては依然として保険仲立人(ブローカー)が重要な存在であり続けている。調査では、その保険仲立人が保険会社よりも消費者らの信頼を集めているということが明らかになった。自分は保険会社よりも仲立人に忠実だと答えたのは全回答者の46%、仲立人に勧められた保険に加入したとした人は全体の63.7%に上った。しかし、仲立人を通して保険契約をしたという人の割合は15年調査時の66.4%から60.9%に落ちた。一方で、インターネットで契約した人の割合は15年の1.6%から3.0%へ、約2倍増となった。

最終更新:9/20(火) 4:43

サンパウロ新聞