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全力プレー定年なし 還暦・古希野球チーム 横須賀のクラブ日本一

カナロコ by 神奈川新聞 9月20日(火)7時3分配信

 三浦半島の愛好家らでつくる還暦・古希野球チーム「横須賀シニアクラブ」がこのほど、仙台市で開かれた全日本選抜還暦軟式野球大会で初優勝を果たした。創部20年余り、部員約70人の大所帯は生涯スポーツとして白球を追いつつ、勝負にもこだわってきた。60歳を過ぎてなお、走り込みを課すなど厳しい練習に裏打ちされた栄冠でもあり、選手は「全力プレーに定年なし」を実践している。

 14日まで開かれた大会の初戦で、出場6度目の同クラブは全国大会常連の新潟県チームに1-0と競り勝ち、勢いに乗った。その後も、2桁得点を奪い合う乱打戦あり、最終回の逆転劇ありと楽な戦いはなかったが、高い総合力を発揮して参加64チームの頂点に駆け上がった。

 監督兼エースで準決勝、決勝のダブルヘッダーを一人で投げきった川田茂さん(67)は、「大会中にけがによる離脱者が少なかったのが最大の勝因」と振り返る。優勝するには4日間で6試合を勝ち抜く過密日程。いかに故障者を出さずに戦えるかも大きなポイントだった。

 けがの予防へ、週2回の全体練習では両翼のポール間を往復したり、ダッシュを重ねたりと、近年は走り込みの量を増やしたという。さらに、遠征先の宿舎では素振りを欠かさないなど、学生の部活動の延長のような練習ぶり。年齢による衰えを言い訳にしないのも強さの秘訣(ひけつ)だ。

 1995年創部で最年長は83歳。還暦チーム(60歳以上)には、高校時代に甲子園優勝を経験したメンバーや社会人野球で活躍した実力者もいるが、共通するのは「少年時代にON(王、長嶋)に憧れた、野球好きの団塊世代」(川田監督)だ。

 65歳定年制が社会に定着し、仕事と練習の両立が難しくなったのが課題というが、次の目標は県予選の優勝チームが出場できる来夏の全日本還暦軟式野球選手権の頂点。「楽しく、気持ちよく、そして厳しく-。勝負事は、やっぱり勝たなきゃ面白くない」

最終更新:9月20日(火)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞