ここから本文です

イエレン議長への政治的攻撃が強まる可能性も-9月利上げ見送りなら

Bloomberg 9月20日(火)14時2分配信

イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は今週、経済目標達成のために利上げ見送りが必要との結論を組み立てる見通しだが、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏と同氏支持者らはこの結論を政治的な企てだと批判する可能性が高い。

それは連邦公開市場委員会(FOMC)が21日公表する新たな金利予測分布図(ドット・プロット)で、年内に0.25ポイントの利上げを1回見込んでいることが示される見込みだからだ。予想通りなら11月会合ではなく12月会合での利上げのサインと広く解釈される。11月会合は米大統領選の1週間前で、イエレン議長の記者会見も行われない。

問題は金利予測分布図で12月の行動を示唆すれば、政治的な重荷を負うことだ。トランプ氏はFOMCがオバマ大統領を支援するため借り入れコストを低く抑制し「見せ掛けの経済」を生み出したと主張している。エコノミストは総じて、最近の低調な経済指標を受けて当局が政策金利を低水準に据え置くと予想するが、選挙に絡んだ政治学がイエレン議長の手を押しとどめると見込む向きもいる。イエレン議長はオバマ大統領に指名された。

ペンシルベニア大学ウォートンスクールのピーター・コンティブラウン助教授は、「トランプ氏の根っからの支持者なら、トランプ氏が11月に敗退しFOMCが利上げした場合、相関関係、ひいては因果関係に言及するだろう。それが論理的に誤った考えであってもだ。トランプ氏がやろうとしているのは、経済の物語を再構築することだ」と分析した。

FOMCは今週の会合で政策金利を据え置く見通し。会合後の記者会見でイエレン議長は11月も利上げの「現実味がある会合」だと強調する可能性がある。またFOMCは声明で、11月1-2両日開催の会合での利上げの可能性は高いと明確に示唆する可能性もある。

原題:Yellen Must Brace for More Political Attacks If Hike Is Delayed (抜粋)

Jeanna Smialek

最終更新:9月20日(火)14時2分

Bloomberg