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築50年の家を友人たちとリノベーション! デザイナー夫婦の新たな拠点/北海道

Webマガジン コロカル 9/20(火) 19:00配信

うちへおいでよ! みんなでつくるエコビレッジ vol.26

コロカル・Web連載【うちへおいでよ! みんなでつくるエコビレッジ】とは?
北海道にエコビレッジをつくりたい。そこにずっと住んでもいいし、ときどき遊びに来てもいい。野菜を育ててみんなで食べ、あんまりお金を使わずに暮らす。そんな「新しい家族のカタチ」を探ります。執筆は來嶋路子さん。現在、東京と北海道を行き来しながら編集の仕事をしつつ、エコビレッジをつくるという目標に向かって奔走中。ときどき畑仕事も。

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■東川でようやくめぐり合えた、古家つきの600坪の土地

北海道はお盆が過ぎれば学校も始まり、秋の気配が感じられるようになる。雪が降る季節まで、あと2か月ほどだ。この連載で書いてきたように、夫は今春から岩見沢の山間部、美流渡(みると)地区にある古家を改装中なのだが、まだまだ先は長いように感じられる。急かしても口論になるのでじっと見守っているが、今年中にどこまでできるのか、さすがに最近、わたしも先行きに不安を覚えるようになってきた。そんなさなかにタイミングよく、友人からある誘いがあった。

わたしたちと同じ時期に、北海道のほぼ中央に位置する東川町に古家つきの土地を手に入れた清水徹さん、セキユリヲさん夫婦から、家を見に来てはどうかという連絡をもらったのだ。東川の古家は、夫が改装している家ととてもよく似ている。ともに築年数は50年ほどで、2階建ての三角屋根だ。参考にできることがありそうと、8月中旬に東川を訪ねることにした。

清水さんとセキさんはともにデザイナーで、妻のセキさんとわたしは15年以上も前から雑誌や書籍づくりの仕事を一緒にしてきた仲だ。ずっと家族ぐるみで交友があったこともあり、今回の土地購入の件は、わたしにとってもとてもうれしい出来事だった。ふたりはこれまでずっと東京に住み、東京に事務所を構えてきたわけだが、清水さんの仕事の関係で東川にたびたび通っていたことが、土地購入へとつながった。

清水さんは、〈monokraft〉という名で家具と内装のデザインや設計などを手がけており、デザインした家具の制作を東川にある工房〈インテリアナス〉に依頼していた。そして、家具の発注や検品のために東川を訪ねるうちにこの地に惹かれ、5、6年前から、土地を探し始めたという。なかなか「これ」という土地にめぐり合うことができなかったのだが、知人の紹介から、ようやく待望の場所を見つけることができた。

清水さんは、契約を済ませ土地の引き渡しを受けたあとに、初めて家の中に入ったという。築年数がかなり経っている家には、家財道具の一部も残っていたそうで、これからどうリフォームをしていくのか、途方に暮れてしまったという。季節は3月。春と言っても北海道はまだまだ雪に覆われている時期で、窓にちらつく雪を見つめ、心細く感じたと清水さんは当時を振り返る。

そんななかではあったが、6月、7月に1回ずつ、1週間ほどここを訪れ、寝袋で家に泊まり込みながら、とにかく具体的な作業を進めていくことにした。まず、外壁と内壁を壊して片づける作業は業者に依頼。そして、外壁に板を張る作業も近所の大工さんに頼んだという。予算は限られていたため、これら最低限の作業はプロに頼み、それ以外は清水さんが友人たちとともに行うことになった。

8月は集中的に作業をしようと、前半に1回、中旬にもう1回東川に清水さんは滞在した。わたしたち家族が家を見せてもらった8月中旬には、かなりリフォームが進んでいた。外側はあとひと息で板が張り終わる状態になっており、内部は1階部分の床に合板が張られ、壁には石膏ボードが取りつけられた状態になっていた。

「最初は本当に途方に暮れたけれど、だんだんできていくことで少しずつ楽しくなりつつあるんだよね」と清水さん。

このあとは、屋根部分に断熱材を入れるなどして雪に備える準備をし、内装のベースを今年中に完了する計画だそうだ。来年に入ったら、薪ストーブやボイラーの設置、家具の取りつけを行い、来夏の終わりにはリフォームを終わらせたいと清水さんは考えている。

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最終更新:9/20(火) 19:00

Webマガジン コロカル