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伊東の干物店強殺「起訴内容全て違う」 裁判員裁判初公判

伊豆新聞 9月21日(水)12時44分配信

 伊東市八幡野の干物店「八八ひもの」で2012年、女性経営者と男性従業員を殺害し、現金を奪ったとして強盗殺人罪に問われた伊東市大原3の16の15、元従業員で無職肥田公明被告(64)の裁判員裁判の初公判が20日、静岡地裁沼津支部で開かれ、肥田被告は犯行を全面的に否認し、無罪を主張した。斎藤千恵裁判長が「(起訴内容に)間違っていることはあるか」と尋ねると肥田被告は「全て。金も取っていないし、殺害もしていない」と述べた。

 検察側が起訴状を朗読している最中、肥田被告は証言台の前で直立し、内容を静かに聞いた。終了すると、斎藤裁判長に促され、弁護人の前にある椅子に戻った。

 起訴状などによると、肥田被告は12年12月、殺意を持って同店経営者の清水高子さん=当時(59)=と従業員の小淵慶五郎さん=当時(71)=の首などを刃物で突き刺すなどして殺害し、清水さんが管理する現金約40万円を奪ったとされる。

 ■スーツ姿にマスク 生年月日はっきりと

 肥田被告は、ライトグレーのスーツに白いワイシャツを着て青いネクタイを締め、マスクをつけて入廷した。裁判長から生年月日などを尋ねられると、はっきりとした口調で答えた。検察の冒頭陳述と弁護側の反論は、椅子に座って聞いた。時折うつむいたり天井を見上げたりしたものの、膝に手を置いたままほとんど姿勢を崩さなかった。

 ■冒頭陳述、検察「動機は金奪うため」 被告「血まみれの2人発見」

 検察側は冒頭陳述で事件当日の目撃情報などから、肥田被告は午後7時15分から8時前まで店に滞在して犯行を行い、動機は現金を奪うためだった-と主張。さらに、肥田被告が当日着用していたトレーナーやズボン、運転していた車の背もたれなどに清水さんのものとみられる血液などが付着していた-とも指摘した。事件直後、奪われた現金とほぼ同額を使ったり預金したりした▽アリバイ工作していた▽同店退職をめぐって清水さんとトラブルがあり、犯行動機があった-などと説明した。

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最終更新:9月21日(水)12時44分

伊豆新聞