ここから本文です

ロボット社会でWeb担当者の仕事はなくなるのか。AI脅威論への反論とWeb担の未来

Web担当者Forum 9/21(水) 7:06配信

心得其の473

人工知能は脅威となるか

Web担当者にとっても無関心でいられないであろう「AI(人工知能)」。

テスラモーターズやSpaceXの創業者であり、Web業界的にはPayPal社の発起人であるイーロン・マスク氏は、マサチューセッツ工科大学のイベントで「AIは悪魔を呼び出すようなもの」と語ります。

物理学者のスティーブン・ホーキング博士は、2年前から警戒を呼びかけ、今年はトークショー「ラリー・キングNOW」で、AIの発展が人類を脅かすとして安全装置の開発を呼びかけました。また、AIの軍事利用に警鐘を鳴らします。

AI脅威論を目にすることも増えました。週刊新潮(2016年8月25日号)は、人工知能の専門学者を集めた座談会、「天才以外はみんな失業する20年後の未来予想」で不安を煽ります。

AIは人間社会を脅かすのかはともかく、Web担当者の仕事を奪うのか否か。AIブームの昨今、話のタネになるトリビアとともにお届けします。

失われる仕事はコレだ!

週刊新潮の座談会では、未来に失われる職業として「士業」が挙がります。医者、弁護士、教師などであり、「膨大な知識を覚えておいて適宜対応するとか、人間の脳が苦手なことを頑張ってやる見返りに、高い給料を得ていたわけですが、逆にそれはコンピュータの得意分野(理化学研究所 高橋恒一氏)」と指摘します。

実際、医療分野でのAI活用は進んでおり、米IBMのAI「ワトソン」が、ある白血病患者が特殊なタイプであることを10分で診断したと8月5日の産経新聞が伝えています。

さらに、税理士に会計士、社内では経理部門の一般職員の削減は避けられないことでしょう。それは算盤から電卓、パソコンからクラウド会計へと向かう流れからの必然です。ただし、全滅することはありません。AIを指示する側にまわった税理士や経理の責任者は生き残るからです。ここがポイント。

AIの神髄とは

AI脅威論に真っ向から反論するのが、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター 所長の古田貴之博士。月刊「Hanada(2016年10月号『ロボット技術で未来は明るい』)」にて、AIを「パラメータによる決定」と総括します。

突きつめて言えば、スイッチを入れたらシンバルを叩く「猿のおもちゃ」と同じ条件反射にすぎず、その条件(パラメータ次第)であり、自発的に動く人間にはなれないというのです。

また、AIブームは今回が3回目で、火付け役となった人間の学習メカニズムに近いとされる「ディープラーニング」にしても、90年代の第2期ブームのニューラルネットワークの延長に過ぎず、コンピュータの処理能力の増大により実現できたことに過ぎないと喝破します。

私もこの見解に賛同します。そして「脅威論」もまた、古田説を補強します。

1/2ページ

最終更新:9/21(水) 7:06

Web担当者Forum