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米住宅需要になお底堅さ、一戸建ての許可件数増加

ロイター 9月21日(水)1時55分配信

[ワシントン 20日 ロイター] - 米商務省が20日発表した8月の米住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比5.8%減の114万2000戸だった。減少は3カ月ぶりで、件数は市場予想の119万戸を下回った。

ただ着工件数の先行指標となる建設許可の件数は、シェアが最も大きい一戸建て住宅で持ち直しており、住宅需要は底堅さを保っていることを示した。

8月の許可件数は0.4%減の113万9000戸だった。市場予想は117万戸だった。内訳は一戸建て住宅が3.7%増の73万7000戸だった。集合住宅は7.2%減の40万2000戸だった。

着工件数は前月まで、2カ月連続で底堅く伸びていた。伸び率は、特に一戸建て住宅で過去数カ月の許可件数のペースを大幅に上回っており、8月は落ち込むことが予想されていた。

8月の落ち込みにより、着工件数は第2・四半期の平均をやや下回った。ただエコノミストらは住宅建設が第3・四半期の国内総生産(GDP)を押し上げる方向に働くとみている。住宅建設は第2・四半期のGDPをやや押し下げていた。

20-21日の日程で、連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。低インフレが懸念され、最近の経済指標も弱含んでいることから米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を据え置くとみられている。

雇用市場が引き締まり賃金が上昇していることは、住宅需要の押し上げ要因となっている。19日に発表された9月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は11カ月ぶりの高水準をつけた。現時点の販売や半年先までの販売見通し、潜在的な住宅購入者の動きを示す指数も上向きだった。

8月の住宅着工件数の内訳は、一戸建て住宅が6.0%減の72万2000戸で、昨年10月以来の低水準だった。一戸建ては許可件数が増えたため、来月は許可件数の持ち直しが見込まれる。中古住宅の在庫不足が一戸建ての市場を支えている。一戸建ての着工件数を地域別でみると北東部が13.8%減だった。南部も13.1%減った。西部と中西部は力強く伸びた。

変動が大きい集合住宅は5.4%減の42万戸だった。集合住宅は賃貸需要の強さに支えられ続けている。金融危機に伴う住宅市場の崩壊後、一部の人は住宅購入をためらっているからだ。家賃がピークに近づき、空室率が底打ちする中で、賃貸需要は勢いが落ちてくる可能性がある。

最終更新:9月21日(水)1時55分

ロイター