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VW、日本販売振るわず 不正発覚1年…ブランドへの不信感根強く

SankeiBiz 9月22日(木)8時15分配信

 ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の日本での販売が振るわない。排ガス規制逃れ問題の発覚から丸1年が経過したものの、ブランドに対する不信感がなお根強いためだ。てこ入れに向け、21日には主力車「ザ・ビートル」を一部改良して投入。年末に向けては全国20カ所で全車種の試乗会を開くなど巻き返しを急ぐが、施策の効果は未知数で、販売回復に向けた道筋は見通しにくい。

 「日本で重要なのは信頼回復だ」。VW日本法人のティル・シェア社長は同日、東京都内で開いた改良版ビートルの発表会後の会見でこう繰り返した。

 背景にあるのが、昨年9月の不正問題発覚後、先進国の中でずば抜けている日本での新車販売の低迷がある。VWの今年1~8月の主要市場での新車販売台数を見ると、欧州は前年同期比3.1%増、北米が1.3%減だった。これに対し日本は17%もの落ち込みとなった。この間の日本の外車市場全体が2.9%増えていたにもかかわらずだ。

 先進国の中でも日本の消費者は特にブランドイメージを重視する傾向が強いとされ、不正が失望を与えたことで、販売への影響が色濃く出ているわけだ。

 ただ、VWにとって日本市場は一昨年まで15年連続で外車メーカーでトップシェアを維持するなど、本来は強みを持つ市場であるのは間違いない。そこで、販売のてこ入れに向けた施策を打ち出した。

 一部改良して発売したビートルでは、運転手の疲労を検知する機能を標準装備したほか、カラーも増やした。これを呼び水に購買意欲を喚起し、まず販売店への来店を増やす。

 目玉は12月まで全国各所で開く全車種の試乗会だ。実車のハンドルを握ってもらう機会を増やすことで、VWブランドの魅力を再認識してもらう狙い。

 ただ、一度失墜したブランドの回復が容易でないのはリコール隠しや燃費不正を起こした三菱自動車を見ても明らか。今は「顧客に寄り添い、信頼を回復する」(シェア社長)ことが何よりも優先されそうだ。

最終更新:9月22日(木)8時15分

SankeiBiz

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