ここから本文です

鉄鋼の過剰生産解消を要請 訪中団、張筆頭副首相と会談

SankeiBiz 9月22日(木)8時15分配信

 大企業のトップらで構成する日中経済協会を中心とした合同訪中団は21日、中国共産党序列7位の張高麗筆頭副首相と、北京の人民大会堂で会談した。団長である日中経協の宗岡正二会長(新日鉄住金会長)、経団連の榊原定征会長や日本商工会議所の三村明夫会頭ら訪中団約200人が出席。張氏は訪中団に「今回、過去最大級の派遣と聞いた。日本の経済界が中国と日本の経済関係を重視していることの表れとして歓迎したい」とあいさつした。

 訪中団は昨年、李克強首相と会談した。今回、李首相が国内不在の中で、経済運営を担当する副首相の張氏と、対日投資拡大や貿易拡大策、鉄鋼などの過剰生産の解消などの構造改革などをテーマに協議した。

 榊原氏は、中国経済が今後5年間、経済成長率6.5%以上の中高速成長を目指していることに対し、「世界経済も含めて、中国経済の行く末を注目している。成長の道筋を説明してもらいたい」と要望した。

 宗岡氏は、中国の構造改革で、最も重要なのは、鉄鋼などの過剰生産の解消と指摘。「過剰な能力が鉄鋼市場を低下させ、中国の国営企業の信用収縮を引き起こさせるうえ、過剰能力分が輸出に回り、アジアや世界の鉄鋼市場に深刻な影響を与えた」と現状を分析する。

 その上で今年から中国政府が、過剰生産解消に向けて取り組みを開始したことは評価しながらも、「撤退すべきゾンビ企業が数多く残っている。この点について点検を求めたい」と厳しい要請を行った。(北京 平尾孝)

最終更新:9月22日(木)8時15分

SankeiBiz