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稀勢の里、2敗死守!綱とり正念場…21日豪栄“倒”だ/秋場所

サンケイスポーツ 9月21日(水)7時0分配信

 大相撲秋場所10日目(20日、両国国技館、観衆=1万816)3場所連続の綱とりに挑む稀勢の里(30)は琴奨菊(32)との大関対決を寄り切りで制し、8勝目を挙げて勝ち越した。この日から横綱、大関戦が始まり、横綱昇進の条件とされる「初優勝」へ向け、正念場の終盤戦に突入。11日目は、大関照ノ富士(24)を寄り切って10戦全勝で単独首位を守った大関豪栄道(30)と対戦。昇進を左右する大一番を迎える。

 肌身に染み込んだ、感覚だけで判断できる。いまは、動かない。それで、いい。琴奨菊とはこの日が61度目の対戦。幕内同一取組の最多記録を更新する一番で、稀勢の里は相手の仕掛けに反応した。

 「落ち着いて…。(動きは)日々よくなっていると思う」

 今場所の優勝争いをも左右する、2敗同士の対決。3場所連続、5度目の綱とりとなる稀勢の里にとって、黒星は許されない。立ち合いから互いに得意の左四つとなったが、先に下手を引いたのは稀勢の里。胸が合う。手の内を知り尽くした同士の探り合い。リスクを伴う右からの巻き替えに勝運をかけた琴奨菊の腰が伸び上がる。定石どおり、その瞬間を逃さず、寄り切った。

 3日目までに2敗を喫した稀勢の里だが、直近3場所は13、13、12勝。その安定感が評価され、昇進を預かる審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)や横綱審議委員会が示した昇進の条件は「初優勝」。ともに星数には言及していない。まだ優勝の可能性を残す大関に、八角理事長(元横綱北勝海)は「腹から力が出ていた。力はある。序盤で負けたけど、精神的にも粘り強い」と、7連勝を評価する。

 人間国宝の歌舞伎俳優で、かつて横綱審議委員も務めた沢村田之助さん(84)はいまでも時折、本場所に姿をみせる。相撲も芸事も共通の「足し算」と「掛け算」がある、という。「土俵の稽古や白星は日々の研鑽(さん)による足し算。でも、勝負のかかった場所や大一番、(歌舞伎の)大舞台ではかけ算になることがある」。

 日々、こつこつと積み上げる作業は尊い。だが、一世一代の舞台で大きくしくじると「0」を足すのではなく、「0」が掛かってすべてが「0」に帰す、というのだ。綱とりを継続させる稀勢の里の底力は周知の認めるところ。それでも、いつまでもこの状況が続くわけでもないだろう。

 11日目はともに初優勝を目指し、全勝を守る豪栄道との直接対決。年齢は同じ30歳の同学年。過去の対戦成績は稀勢の里の24勝13敗で、4連勝中。2差から詰まるか、広がるか。「毎日、毎日やるだけ。集中して」。大事な、大事な“掛け算”の土俵になる。

最終更新:9月21日(水)7時0分

サンケイスポーツ

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