ここから本文です

低金利は長期化へ、企業は投資収益の期待下げる必要=加中銀総裁

ロイター 9月21日(水)6時57分配信

[ケベックシティ(加ケベック州) 20日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁は20日、国内経済が逆風に直面し企業投資も想定を下回る中、カナダの低金利は長期化するとの見方を示した。ただトルドー政権が実施する減税やインフラ支出などの景気刺激策が成長を支援する見通しとし、景気が勢いを欠く状況にあっても様子見姿勢を維持する方針を示唆した。

総裁はまた、最大の貿易相手国である米国について「米経済は第2・四半期にアンダーパフォームしたものの、持ち直しの兆しが出ている」と指摘。米国の需要回復がカナダの成長を押し上げるとの見方を示した。

TD証券の首席カナダ担当マクロストラテジスト、デービッド・トゥルク氏は「極めて景気刺激的な金融政策を必要とするような、著しい向かい風が吹いている点は認めたが、追加措置を打ち出す用意があるとの手掛かりは示さなかった」と話す。

総裁は、低金利環境は長期化する見込みとして、企業はこれを踏まえ投資リターンの見通しを調整する必要があるとの認識を示した。リターンに対する姿勢を変えなければ、カナダ経済の成長に必要な生産性の向上が実現できない恐れがあるとした。

総裁は、カナダ経済が依然として強い向かい風に直面しているのは明らかとし、マイナスの影響を和らげるため景気刺激的な金融政策が求められると述べた。

その上で「われわれは政府の財政刺激策の影響を見極める必要がある」とした。利下げ余地が限られる中、政府が景気支援の責任を負うべきとの考えを示唆した。

また企業に対し、新規投資のハードルを下げるよう要請。一部企業は、投資の是非を決定する際に低金利環境を考慮しておらず、投資は想定より弱い状況が続いていると指摘した。

将来の需要動向は不透明ながらも、企業は金融危機以前のような投資リターンを追求すべきでないとし、「4%のリターンが得れればかなり良いだろう」述べた。

最終更新:9月21日(水)7時0分

ロイター