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NY市場サマリー(20日)

ロイター 9月21日(水)7時59分配信

[20日 ロイター] - <為替> ドルが小動きにとどまった。日米の金融政策会合結果公表を前に積極的な取引が手控えられた。

市場では、米連邦準備理事会(FRB)が21日に終わる連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに動く可能性は乏しく、日銀も21日までの政策決定会合で円を大幅に押し下げる措置を打ち出せない、との観測が広がっている。

ワデル・アンド・アソシエーツのデービッド・ワデル最高経営責任者(CEO)兼最高投資責任者は「日銀は過去数回の会合で追加緩和の期待を裏切ってきた。だから今回もこれまでの流れが続くと思われる」と述べた。

それでも市場参加者は、日米会合の結果を見極めようと慎重な姿勢を維持。シティグループの欧州G10FX戦略責任者リチャード・コチノス氏は、会合を迎えてトレーダーはどちらの方向にもポジションを傾け過ぎないように努めているため、リスク量は低減しつつあるとの見方を示した。

<債券> 21日に日銀が発表する金融政策決定をめぐる不透明感から、米長期債を中心に利回りが低下した。

日銀はマイナス金利の深掘りや利回りカーブをスティープ化させる措置を発表すると見込まれている。だが過去にも市場の期待に届かず失望が広がった経緯があり、一部では日銀が積極的な緩和策を打ち出すかをめぐり懐疑的な見方も根強い。

そのためTD証券の金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は「日銀の出方を把握している市場関係者はほとんどいない」と話す。

日銀による大胆な追加緩和策に対する否定的な見方から、この日は米長期債への需要が再燃。利回りカーブがフラット化した。

<株式> 日米の金融政策決定を控えて小動きとなった。ヘルスケア株が企業買収案件などを好感して買われた一方、エネルギー株は下落した。

グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド最高投資責任者(CIO)は「FRBが明日利上げするとの予想は少ないが、声明の文言がややタカ派の度合いを強めるかどうかが議論の的になっている」と指摘。「一方で日銀は全く別の課題を抱えている。2つの会合をめぐって不透明感が強く、様子見ムードが強い」という。

ノース・スター・インベストメント・マネジメントのエリック・キュービーCIOは、最近の米経済指標がやや弱いため、FRBが引き締めに動けば「不快な驚き」だと表現した。

S&Pのセクター別で最も上昇が目立ったのはヘルスケア株指数<.SPXHC>で0.4%高。アラガン<AGN.N>は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)治療薬を開発しているトビラ・セラピューティクス<TBRA.O>を最大17億ドルで買収すると発表、トビラは700%強急騰した。アラガンは2.7%下げた。トビラ同様にNASHを手掛けるバイオ製薬のギリアド・サイエンシズ<GILD.O>も3.5%上昇した。

<金先物> 米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を翌日に控えて様子見姿勢が強まる中、

ほぼ横ばいとなった。声明内容やイエレン連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容から利上げ時期に関する手掛かりを得たいとの思惑が強まったため、積極的な商いは手控えられ、狭いレンジでの取引となった。

<米原油先物> 主要産油国による生産調整への期待から小幅続伸した。

相場は朝方にかけてジリ安で推移。しかし、取引が中盤に差し掛かると、急速に買い戻しの動きが台頭。相場は一時44.05ドルの高値を付けた。石油輸出国機構(OPEC)のバーキンド事務局長が増産凍結合意の期間は「1年にわたる可能性がある」と発言したと伝えられたほか、ロシアの石油担当者もこ

の合意内容を支持しているとの報が流れたことが相場反転のきっかけになったもよう。

最終更新:9月21日(水)12時41分

ロイター