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<基準地価>いわき2地点上昇率トップ10入り

河北新報 9月21日(水)12時26分配信

 東日本大震災や原発事故で被害を受けた岩手、宮城、福島3県の住宅地では、福島県いわき市の2地点が全国の上昇率の上位10地点に入った。他の被災地は上昇が落ち着きつつある。

【基準地価】仙台東西線沿線 住宅地が上昇

 いわき市の不動産業者によると、市中心部や既存団地の物件は少なくなり、避難元の双葉郡に近い郊外の同市四倉町の人気が高い。

 上昇率3位の四倉町西4丁目は学校に近い古い住宅地。住民によると、3年ほど前から避難者の住宅が建った。

 福島県不動産鑑定士協会の佐藤栄一副会長は「少ない供給の中で買い競い、値が下がらない。金融機関の積極姿勢など住宅取得環境の良さも要因だ」とみる。

 一方、岩手県の沿岸12市町村の平均上昇率はマイナス1.3%と4年ぶりに下落に転じた。宮城は仙台市4.5%、名取市4.2%、岩沼市1.9%以外はほぼ横ばいか、下落した。

 青葉区の不動産鑑定士千葉和俊さん(60)は「災害公営住宅や土地区画整理事業の整備が進んだことに加え、少子化による子育て世代の減少も取引を鈍化させた。復興需要の終息による停滞感が広がってきた」と話す。

最終更新:9月21日(水)12時26分

河北新報