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<基準地価>仙台東西線沿線 住宅地が上昇

河北新報 9月21日(水)12時27分配信

 20日発表された基準地価(7月1日現在)の住宅地では、昨年12月に開業した仙台市地下鉄東西線の沿線で上昇が目立った。東京電力福島第1原発事故の避難者が多いいわき市では、移転需要は峠を越えたが、供給が少なくなる中、引き続き高値が続く。

【基準地価】沿岸被災地沈静化へ

 地下鉄東西線の連坊駅近くの若林区裏柴田町が住宅地の上昇率で全国5位、薬師堂駅から南東約300メートルの同区大和町の基準地も全国8位に入った。

 同区の不動産鑑定士西山敦さん(57)は「宮城野区のJR仙石線沿線から若林区の東西線沿線へと、人気や関心が移っている」と東西線開業後の変化を語る。

 連坊、薬師堂の両駅周辺では、1戸当たり30~40坪に敷地を分割するケースが目立つ。仙台では比較的小さな区画だが、建て売り価格は3500万~4000万円と高額。それでも、地下鉄駅の近くは高い需要があるという。

 裏柴田町周辺は仙台一高や仙台二華中高、聖ウルスラ学院英智高が徒歩圏にあり、進学校が集まる文教地区として台頭しつつある。

 江戸時代に陸奥国柴田郡(現在の宮城県柴田郡)出身の足軽が住んだことが町名の由来という歴史ある地区で、高齢者が多い。地元町内会の近藤忠美会長(81)は「『土地を売りませんか』という不動産会社のチラシが増えた。若い世帯が来てくれるのは歓迎だ」と話した。

最終更新:9月21日(水)12時27分

河北新報