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アダルト詐欺サイトに高齢者がだまされている 相談件数が数年で倍増

ZUU online 9/21(水) 11:50配信

パソコンやスマートフォンの普及で、最近は若者だけでなく高齢者の方もアダルトサイトによる被害者が増えてる傾向にある。2016年版の消費者白書(2015年度における国民全体の消費者トラブルの状況がわかる白書)によれば、今年は高齢者のトラブル、特にインターネット関連が大きくクローズアップされている。

■アダルト情報サイトが第2位

65歳以上の高齢者に関する相談の商品・サービスをまとめたものを見ると何と2015年度のアダルトサイトの相談が2位にランクされている。2011年度は5位で5883件だったのに、15年度は1万2679件。実に倍増している。

3位はデジタル関連で4位が光ファイバーとなっているので、総じてインターネット関連のトラブルが高齢者に関する相談の上位を占めていることになる。先日騒動になったPCデポの問題も頭をよぎるが、これはあくまでも氷山の一角であろうから現実はもっと多い事は誰でも想像がつく。

高齢者のネット利用者の増大とスマートフォンの普及がそれらに拍車をかけている格好なのだが、とかくアダルトサイトのトラブルとなると、デリケートな問題であり他の人に知られるのが恥かしという一面もあるので潜伏人口は相当なものとなろう。

65歳以上の人がアダルト詐欺サイトに引っかかったと聞けば、「いい年をして」と言われるだろう。子供や孫に相談もできないし、増してや妻・配偶者の相談でもしようものなら、家庭崩壊になりかねない。泣き寝入りのパターンも多そうだ。

■「免疫」ない女性高齢者の相談も増えている

2015年版消費者白書を見れば、アダルトサイトのトラブルと言えば男性が思い浮かぶが最近は女性のトラブルも増えている。消費者庁は「平成27年版消費者白書」をまとめ見ると、アダルト情報サイト関連相談件数は男性が約7割を占めているものの、女性の比率が増えて32.3%となっているのだ。

2009年度と比べると5年間で5.8%も増えているのだ。背景には女性を狙う詐欺サイトが増えていることが上げられるが、芸能人動画サイトや成人漫画サイトなどを見ている内に、バナー広告やリンクから誘導されてしまうのだ。

アダルト詐欺サイトと言えば、10~20代の若者がだまされるイメージがあるかもしれないが、高齢者の被害も増えている。50歳以上を集計すると全体の37.2%にもなる。09年度は相談者の平均年齢が36.3歳だったものが、45.4歳へとアップしていることからも実際には高齢者の被害が多いことも分かる。

■高齢者の出会いの場にもなるインターネット

高齢者の一人暮らしが急速に増えており、寂しさを埋める為に新しい出会いを求める人も増えている。友人を作るのが目的・恋愛を目的とした出会いと理由はそれぞれだが、孤立しない為に、誰かと一緒に楽しみたいという思いは共通している。

しかしネットはすぐ連絡が取れて面白いのかもしれないが、大きな落とし穴が待ち構えていることも忘れてはいけない。そこには相手が嘘を言っていても分からないサクラと呼ばれる架空人物がいるからだ。

実際に直接会って話している訳ではないから相手の嘘を見抜けないし、会えない相手に向かって会費を支払いながらメールを繰り返す姿は、子供や孫も知らない世界なので友人や家族さえも誰も分からないのだ。

やはりここでもそれを仕事にしてお金をもらっている人がいるのだ。ここはアダルト画面を見たとかではなく、文章で言葉巧みに誘ってくるので、孤独な高齢者が被害に遭ったことを恥ずかしくて言えないのが実情だろう。

■アダルトサイト高額請求の対策

被害が増えている理由の1つは女性・高齢者にアダルト詐欺サイトの免疫がないことだ。高額な架空請求のことを知らないことが多いので画面にビックリしてしまい無視することも出来ず怖がって支払ってしまうことが多いのではと思われる。

被害者の多くは「あの時に見たサイトではないか」と思い支払ってしまう場合もあるが後払いの高額請求は無視することだ。そして何があっても連絡しないことを徹底すべきだ。動画を見たとか規約の承諾ボタンを押しても高額請求は無視し絶対に反応しないことだ。

相手に連絡してしまうと料金請求メールや電話がかかって来る可能性も高いので、相手からのメールアドレス変更や番号非通知の着信には注意し、不審な電話番号からの着信は無視することだ。

そこでお勧めしたいのが高齢者、及び高齢者がいる家庭向けのアドバイスとして、「188」の電話番号を知ってもらうことがだ。「イヤヤ(188)」と覚えて利用して欲しいのだ。これは消費生活相談窓口の総合案内電話なので覚えてて、いざという時には駆け込んで利用してみては。

消費生活センターや警察、弁護士に相談する時は、細かい話をする必要があり、嫌な思いをする覚悟が必要だ。詐欺に引っかかった人は泣き寝入りする人も多いなか、全額返金の例もあれば一部返金で終わる人もいる。

授業料を払ったと思いあきらめるか、それとも行動して返金に成功するか、いずれにしろ後始末は相当なエネルギーを必要だ。(ZUU online 編集部)

最終更新:9/21(水) 11:50

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