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体質改善求める 炉心溶融隠し問題で立地町長ら

福島民報 9/21(水) 9:40配信

 東京電力への申し入れに臨んだ13市町村の首長らは炉心溶融隠蔽(いんぺい)などを生む企業体質の改善や地元への迅速な情報公開の徹底などを改めて求めた。
 福島第一原発が立地する大熊町の石田仁副町長は「廃炉や汚染水対策が進む中で町民に不安を与え、帰還意欲をそぐ問題が明るみになるのは遺憾」と復興への影響を懸念した。福島県双葉町の金田勇副町長は町や住民と向き合い信頼回復に励む東電社員の存在に触れ、隠蔽問題を「県民はもとより社員の努力を無にする行為だ」と断じた。
 福島第二原発の警報停止問題について、立地する富岡町の宮本皓一町長は17日に始まった準備宿泊を念頭に「帰町を目指す町民の意欲を低下させる行為で断じて許し難い」と語気を強め、組織体質の徹底改善を求めた。楢葉町の松本幸英町長も「復興に水を差す隠蔽体質から脱却すべきだ」と注文した。
 浪江町の馬場有町長は「過酷事故を起こした責任企業との意識が薄れているのではないか」と東電の姿勢の変化に言及し、県民の思いを酌むよう訴えた。

■隠蔽「あってはならない」 広瀬社長会見

 東京電力の広瀬直己社長は申し入れ後の記者会見で、当時の清水正孝社長の隠蔽指示について「原因が何であろうとあってはならないこと」との見方を示し、再発防止に努める考えを示した。
 広瀬社長は隠蔽の未然防止策として社員の規範意識の向上を挙げ、「あらゆる局面において決意がぐらつかないよう備える必要がある」と述べた。
 テレビ会議などの再検証できる仕組みを構築する考えも示した。
 福島第二原発の存廃については「(廃炉が)福島の皆さんの総意だというのは十分認識している。事業者としてしっかり判断しなければならない」と述べ、態度を明確にしなかった。

福島民報社

最終更新:9/21(水) 9:53

福島民報