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阪神が甲子園一、三塁側に“秘密兵器”設置へ!金本カメラでクセ者対策

サンケイスポーツ 9月21日(水)7時0分配信

 阪神が本拠地・甲子園の一、三塁側に球団専用カメラを設置する方向で動いていることが20日、明らかになった。投手の癖などを徹底分析するためで、他球団に遅ればせながらの導入。来季に向けての“秘密兵器”となる。25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島のような機動力野球へ、必ず生かす!

 やられたら、やり返す。今度こそ走り返す。台風接近のため巨人戦が中止になったこの日、来季に向けたプロジェクトを、阪神が早くも進めていることが分かった。

 「甲子園の一、三塁側にカメラを設置できれば。機動力野球を目指すためにも、大事なツールになると思っています」

 球団関係者が語った。

 「カメラ」とはテレビの中継用ではない。球団専用カメラである。フォーカスを当てるのは自軍および他軍の投手陣。すべての動作を撮影し、スコアラー陣がそれを徹底分析するという算段だ。

 今季まではスコアラーが一、三塁側からハンディカメラで撮影していた映像を利用していた。しかし、投手の体重移動やけん制の動作などから癖をあぶり出すためには、固定カメラで精密な映像を撮る方が最善であることは明白だ。手動を撤廃することでスコアラー2人分の時間も有効活用できる。本拠地ならではの地の利を最大限生かすつもりだ。

 専用カメラは一、三塁側のカメラマン席付近に設置する方向で進めている。相手ベンチを映さないというルールや日本野球機構(NPB)に申請すれば設置に障害はなく、今月上旬には井沢チーフスコアラー立ち合いのもと、甲子園でメーカーとの打ち合わせが行われていた。来季からの導入を目指している。

 この“秘密兵器”はスピード野球が目立つパ・リーグ球団が多く採用しているが、セ・リーグでは今季チーム117盗塁の広島が本拠地マツダスタジアムに導入済み。金本監督は25年ぶりに広島がリーグ優勝を果たした際「カープの選手は皆、打ったし、走塁もうまかった」と分析していたが、機動力野球を体現する上でスコアラー陣のサポートは欠かせない。

 チーム関係者は「今年やられた、という傾向をなんとか覆さないといけない」と、必死に巻き返しを図っている。広島のふんどしを借りるわけではないが、かねてからスコアラー陣が要望していたものが、ようやく現実的になってきた。

 中日と並んで最下位に低迷する今季は確かに走られ、走れなかった。チーム盗塁数「57」はセ・リーグワースト。最も多いのが打撃不振でのスタメン落ちがあった鳥谷の「13」という寂しさである。逆にチーム許盗塁「106」もリーグワースト。藤浪に至っては対広島6試合で盗塁企図「14」に対し、許盗塁「12」と好き放題やられ、0勝4敗と勝てなくなった要因となった。野手も北條、高山ともに盗塁はわずか「5」。まだまだ、上積みができる。

 開幕直後に高山&横田の1、2番がおもしろいようにダイヤモンドをかき回した姿を再び-。そのための“秘密兵器”だ。金本政権2年目の布石はもう打たれている。

最終更新:9月21日(水)9時45分

サンケイスポーツ

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