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リオ後の明暗 人気急騰バドミントンとプロ化バレーの違い

日刊ゲンダイDIGITAL 9月21日(水)17時43分配信

 明暗が分かれた。20日に開幕したバドミントンのヨネックス・オープン・ジャパン(東京体育館、~25日)のチケットが、リオ五輪効果でバカ売れだ。

 女子ダブルスで金メダルの高橋礼華・松友美佐紀組や女子シングルス銅メダルで大会2連覇がかかる奥原希望が出場するとあって、すでに24日(土)、25日(日)限定のプレミアシート(1万円)は完売。土日のアリーナ席(5000円)も売り切れだ。

 チケット販売が好調のため、1階に特別追加席(アリーナサイド席)を増設したほど。リオ五輪のテレビ中継で見た熱戦を、間近で観戦したいファンが多いということだろう。

 一方、危機感を募らせているのが、20日にプロ化構想を発表した日本バレーボール機構や協会の関係者たちだ。プロ化構想は、11月末までに参加チームを募り、18年秋の開幕を目指すというのだが、その実現もさることながら、競技人口の減少や人気落ちも懸念されている。

 ロンドン五輪で28年ぶりとなる銅メダルを獲得した女子バレーも、リオでは準々決勝で米国に完敗。男子は16年ぶりに出場した北京で1次リーグ5戦全敗。ロンドンとリオは出場することさえできなかった。

 バレーの国際大会は頻繁に国内で行われる。毎回、アイドルグループをにぎやかしに使い、テレビ視聴率やチケットの売り上げもそこそこいい。この収益はバレー界にとっては大きいのだが、競技そのものの人気で視聴率が取れたり、チケットが売れるならアイドルなど引っ張り出すはずがない。

■強ければ客も競技人口も増える

 マイナー競技だったバドミントンは、関係が良好とはいえない韓国から04年に、バルセロナ五輪男子ダブルス金のパク・ジュボン氏を招聘。日本代表ヘッドコーチに据えて強化を図ってきた。

 80年代以降に低迷期に入った卓球も81年以降、全日本選手権ホープス・カブ・バンビという小学生の大会を創設。研修合宿なども行われ選手と指導者のレベルを上げてきた。

 福原、石川などがロンドン五輪で史上初のメダルを取って人気に拍車が掛かったものの、以前は資金がなかった協会は、知恵を出し合い日本の卓球をここまで持ってきたのだ。

 世界で実績を残せば、黙っていても競技人口は増えるし、ファンは試合会場に足を運ぶ。バレーのプロ化は、選手強化と競技人口の増加が狙いなのだろうが、そもそもバレーが人気競技ならとっくにプロリーグは出来ている。上げ底人気にあぐらをかいてきたツケは大きい。

最終更新:9月21日(水)17時43分

日刊ゲンダイDIGITAL