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【8月米住宅着工、許可件数】住宅着工許可件数は、南部地域の落ち込みが響き、前月から予想以上の減少

ZUU online 9/21(水) 18:10配信

■結果の概要:住宅着工は予想以上の落ち込み、許可件数も予想に反し減少

9月20日、米国センサス局は8月の住宅着工、許可件数を発表した。住宅着工件数(季節調整済、年率)は114.2万件(前月改定値:121.2万件)と、前月を下回ったほか、減少を見込んでいた市場予想の119.0万件(Bloomberg集計の中央値、以下同様)も下回った。

住宅着工に先行する住宅着工許可件数(季節調整済、年率)は、113.9万件(前月:114.4万件)と、こちらは増加を見込んだ市場予想の116.5万件に反し、前月から減少した。

■結果の評価:南部の落ち込みで減少も、住宅着工の減少は一時的とみられる

8月の住宅着工件数の伸びは、前月比▲5.8%(前月:+1.4%)と16年3月(▲8.2%)に次ぐ落ち込みとなった。もっとも、8月は予想を上回る落ち込みとなったものの、6、7月の件数が高水準となっていたことから、3ヵ月移動平均では依然として118.3万件と07年11月(121.5万件)以来の水準となっているほか、3ヶ月前比でも+19.3%(前月:+6.4%)と高い伸びとなっている。一方、前年同月比は+0.9%(前月:+5.7%)と2ヵ月連続のプラスを維持した。

住宅着工件数(前月比)の地域別寄与度をみると、南部が▲7.8%ポイント(前月:+4.0%ポイント)と前月の反動もあり大きく落込んだ。その他地域では、北東部が+0.8%ポイント(前月:+1.5%ポイント)、中西部が+0.7%ポイント(前月:▲2.3%ポイント)、西部が+0.4%ポイント(前月:▲1.8%ポイント)と、全ての地域でプラス寄与となった。

住宅着工件数の先行指標である住宅着工許可件数は、7月の前月比が▲0.4%(前月:▲0.8%)と、マイナス幅は減少したものの2ヵ月連続の減少となった。さらに、前年同月比でも▲2.3%(前月:+0.2%)と前月からマイナスに転じた。

次に、戸建て、集合住宅でみると、戸建ては+3.7%(前月▲3.7%)と前月からプラスに転じたものの、集合住宅が▲7.2%(前月:+4.4%)と5ヵ月ぶりにマイナスに転じた。

一方、建設業者のセンチメントを示す住宅市場指数は、9月が65(前月:59)と15年10月(65)以来の水準に改善した。新築住宅販売の現況指数が71(前月:65)と、05年12月(74)に次ぐ水準まで改善したほか、6ヵ月見通しも71(前月:66)と15年10月(75)以来の水準となり、新築住宅販売が堅調であることを示している。

8月の住宅着工・許可件数は悪化したものの、雇用不安が後退する中で低金利が持続するなど、住宅市場に追い風となっているほか、9月の新築住宅販売は好調が持続しているとみられることから、住宅着工・許可件数のモメンタム低下は一時的となろう。

窪谷浩(くぼたに ひろし)
ニッセイ基礎研究所 経済研究部 主任研究員

最終更新:9/21(水) 18:10

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