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普通運転免許「駆け込み受験」懸念 17年3月から車両対象狭く

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月21日(水)17時17分配信

 運転免許制度が改正される2017年3月12日までに、普通免許を取得しようという高校卒業直後の若者らの「駆け込み受験」が懸念されている。改正で「準中型自動車免許」が新設され、普通免許で運転できる車両の対象が狭まるため。静岡県内では生徒の運転免許取得を3月1日の卒業まで禁じる高校もあり、卒業から施行までの短期間に普通免許取得を目指す受験者らの集中が予想される。

【図解】新旧免許区分の比較



 改正では普通免許で運転できる車両の総重量を現行の5トン未満から3・5トン未満に引き下げる。改正前に普通免許を取得すれば、新制度移行後にも従来と同じ「5トン限定準中型免許」になる。さらに指定自動車学校で4時限の技能教習を受ければ、7・5トン未満まで運転できる準中型免許も取得できる。一方、改正後の取得の場合は、準中型免許の取得に計14時限の教習を要する上、運転免許センターで適性試験に合格する必要がある。

 静岡県教委は運転免許取得時期について「各学校の状況に合わせて判断を」との立場。卒業生の約半数が就職する静岡市内の公立高は本年度も「在校中の免許取得禁止」の指針を維持する考えだ。11月以降、進路が決まった生徒の自動車学校への入校、卒業は許可するが、免許試験の受験は3月1日の卒業式以降しか認めない。

 担当教諭は「在学中に万が一にも事故を起こさないように」と説明した上で、「改正日をもう少し遅くできなかったのか」と困惑した表情を見せる。

 一方、在学中でも希望者に免許を取得させ、卒業まで免許証を預かる対応を取っている高校は影響が少ないとみられる。

 混乱を避けようと自動車学校も周知に力を入れる。マジオドライバーズスクール藤枝校(藤枝市)は9月から、普通免許コースの入校生に制度改正を書面で伝え、早期卒業を勧めている。静岡県自動車学校(静岡市)も「『そんな話聞いていなかった』というトラブルがないように」(担当者)と対策を進める。

 3月11、12日は土、日曜で試験は行われないため、現行制度で普通免許を取得するには10日までに受験する必要がある。県警運転免許課は「特定の時期に受験希望が殺到すれば、試験会場の収容能力を超え、受験できないことも考えられる」としている。

静岡新聞社

最終更新:9月26日(月)17時18分

@S[アットエス] by 静岡新聞