ここから本文です

<シリア>人道支援物資の車列攻撃で米露が非難合戦

毎日新聞 9月21日(水)11時31分配信

 【ニューヨーク会川晴之】シリア北部のアレッポ県で19日、人道支援物資を積んだ国連機関やシリア赤新月社(赤十字に相当)の車列が攻撃を受け、支援要員らが死亡した事件をめぐり、米露両国が非難合戦を展開している。ロシアとシリア両国は20日、ともに事件への関与を否定し、米国も空爆をしていないと主張した。

 米露が主導して12日に発効したばかりの一時停戦が危機に陥る中、米露や国連などは20日朝、ニューヨーク市内で「国際シリア支援グループ」(ISSG)の会合を開き対応を協議した。会合にはケリー米国務長官とラブロフ露外相が出席、参加各国から停戦継続を求める声が相次いだ。ケリー長官は終了後に「停戦は死んでいない」と記者団に語るなど、事態収拾に懸命に取り組む姿勢を強調した。

 米国防総省や記者会見したローズ米大統領副補佐官らによると、米国は、事件は地上からの砲撃ではなく空爆によるものと分析。米国がアレッポ近郊で空爆を実施していないことから、シリア政府軍かロシア軍による可能性が高いと指摘し、シリアのアサド政権の後ろ盾であるロシア側に事態解明の責任があるとの考えを示している。

 国連安全保障理事会は21日午前、各国の首脳レベルが出席するシリア問題に関する会合を予定しているが、停戦継続など事態収拾を図れるかどうかは不透明だ。

最終更新:9月21日(水)11時31分

毎日新聞